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特集 血液疾患をプライマリ・ケアではどこまで診て,どのように専門医と連携をとるべきか? 診断・治療方針決定のために専門医へ速やかに紹介することが望ましい場合
貧血・血小板減少を伴う白血球増加を呈する患者
著者: 名島悠峰1
所属機関: 1がん・感染症センター都立駒込病院血液内科
ページ範囲:P.2114 - P.2118
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◎貧血と血小板減少を伴う白血球増多は急性白血病の可能性がある.
◎高度の白血球増多を伴う急性白血病では,致死的出血や腫瘍崩壊症候群などで急変しうる.
◎高度血小板低値,播種性血管内凝固症候群(DIC)を示唆する凝固異常,高LDH血症がある場合さらにリスクが高い.
◎コロナ禍では連携がより重要であり,非専門医・専門医の情報共有により予後を改善しうる.
◎貧血と血小板減少を伴う白血球増多は急性白血病の可能性がある.
◎高度の白血球増多を伴う急性白血病では,致死的出血や腫瘍崩壊症候群などで急変しうる.
◎高度血小板低値,播種性血管内凝固症候群(DIC)を示唆する凝固異常,高LDH血症がある場合さらにリスクが高い.
◎コロナ禍では連携がより重要であり,非専門医・専門医の情報共有により予後を改善しうる.
参考文献
1)国立がん研究センター:がん情報サービス.全国がん登録データ https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/data/dl/index.html#anchor2(2021年10月閲覧)
2)Döhner H, et al:Acute myeloid leukemia. N Engl J Med 373:1136-1152, 2015
3)Graubert TA:A call to action for acute lymphoblastic leukemia. N Engl J Med 371:1064-1066, 2014
4)DIC診断基準作成委員会:日本血栓止血学会DIC診断基準2017年版.血栓止血誌28:369-391, 2017
5)Röllig C, Ehninger G:How I treat hyperleukocytosis in acute myeloid leukemia. Blood 125:3246-3252, 2015
6)日本臨床腫瘍学会(編):腫瘍崩壊症候群(TLS)診療ガイダンス第2版,金原出版,2021
7)Yilmaz M, et al:Acute promyelocytic leukemia current treatment algorithms. Blood Cancer J 11:123, 2021
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