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文献詳細

雑誌文献

medicina58巻13号

2021年12月発行

文献概要

特集 血液疾患をプライマリ・ケアではどこまで診て,どのように専門医と連携をとるべきか? 診断・治療方針決定のために専門医へ速やかに紹介することが望ましい場合

汎血球減少で受診した造血不全

著者: 石山謙1

所属機関: 1金沢大学附属病院血液内科

ページ範囲:P.2119 - P.2123

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Point
◎汎血球減少とは赤血球・白血球・血小板の3血球系統が正常値よりも減少した状態である.
◎汎血球減少は血液疾患に限らず,悪性腫瘍,感染症,肝硬変など多くの病態が考えられる.
◎医療面接で基礎疾患や服薬歴などを聴取するとともに,過去の採血結果から血球減少の出現時期と血球減少の程度を把握する.
◎血球減少の急速な進行や臨床症状が強くみられる症例では速やかな治療介入が考慮されるが,軽度の汎血球減少例や進行が緩徐な症例ではプライマリ・ケア医で検査や鑑別を行う時間的猶予がある.

参考文献

1)再生不良性貧血の診断基準と診療の参照ガイド 改訂版作成のためのワーキンググループ:再生不良性貧血診療の参照ガイド 令和1年改訂版,2020 http://zoketsushogaihan.umin.jp/file/2020/02.pdf(2021年8月閲覧)
2)骨髄異形成症候群の診断基準と診療の参照ガイド 改訂版作成のためのワーキンググループ:骨髄異形成症候群診療の参照ガイド 令和1年改訂版,2020 http://zoketsushogaihan.umin.jp/file/2020/04v2.pdf(2021年8月閲覧)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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