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文献概要
特集 血液疾患をプライマリ・ケアではどこまで診て,どのように専門医と連携をとるべきか? 一般内科,プライマリ・ケア領域で診断から治療まで可能な場合
小球性貧血患者の診断と治療について
著者: 濱木珠恵1
所属機関: 1ナビタスクリニック新宿
ページ範囲:P.2167 - P.2170
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◎鉄欠乏性貧血は最も頻度の高い貧血である.ありがちな疾患と軽視せず,適切に診断し治療を行うことが必要である.
◎小球性貧血であれば,まずは鉄欠乏を疑い血清鉄やフェリチンなどから鉄の過不足を判断する.鏡検やRDW値によって赤血球の大小不同を知ることができる.
◎鉄欠乏の原因が,鉄摂取不足なのか,鉄喪失(出血など)なのかを必ず同定する.
◎鉄欠乏性貧血の治療の基本は,不足している鉄の補充である.経口鉄剤は最低でも半年間は続け,維持療法も考慮する.注射製剤は体内不足量を計算して投与する.治療が不十分だと再発する.
◎鉄欠乏性貧血は最も頻度の高い貧血である.ありがちな疾患と軽視せず,適切に診断し治療を行うことが必要である.
◎小球性貧血であれば,まずは鉄欠乏を疑い血清鉄やフェリチンなどから鉄の過不足を判断する.鏡検やRDW値によって赤血球の大小不同を知ることができる.
◎鉄欠乏の原因が,鉄摂取不足なのか,鉄喪失(出血など)なのかを必ず同定する.
◎鉄欠乏性貧血の治療の基本は,不足している鉄の補充である.経口鉄剤は最低でも半年間は続け,維持療法も考慮する.注射製剤は体内不足量を計算して投与する.治療が不十分だと再発する.
参考文献
1)Pasricha SR, et al :Iron deficiency. Lancet 397:233-248, 2021
2)厚生労働省ホームページ 国民栄養健康調査 https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kenkou_eiyou_chousa.html(2021年10月閲覧)
3)Camaschella C:Iron-deficiency anemia. N Engl J Med 372:1832-1843, 2015
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