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特集 血液疾患をプライマリ・ケアではどこまで診て,どのように専門医と連携をとるべきか? 一般内科,プライマリ・ケア領域で診断から治療まで可能な場合
大球性貧血
著者: 木村勇太1
所属機関: 1埼玉医科大学総合医療センター血液内科
ページ範囲:P.2171 - P.2174
文献購入ページに移動◎大球性貧血はしばしば臨床現場で遭遇するが,その鑑別は非常に多岐にわたり紹介すべき専門科も異なるため,正しく鑑別することが重要である.
◎巨赤芽球性貧血の治療にはビタミンB12の補充療法が必要であるが,近年では非経口投与と経口投与の効果は同等であり,重要なのは服薬コンプライアンスと患者説明である.
◎銅欠乏性貧血は巨赤芽球性貧血に類似した臨床症状・臨床所見を呈するが視神経異常や膀胱障害といった特徴的な神経症状もある.早期の診断治療が神経学的予後に重要である.
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