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特集 血液疾患をプライマリ・ケアではどこまで診て,どのように専門医と連携をとるべきか? 一般内科,プライマリ・ケア領域で診断から治療まで可能な場合
二次性血球減少
著者: 河村俊邦1
所属機関: 1防衛医科大学校病院血液内科
ページ範囲:P.2175 - P.2178
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◎日常診療で使用される薬剤で血球減少をきたすものがある.
◎重症の血球減少であれば早期に専門医へ紹介することが望ましい.
◎ウイルス感染による白血球減少は一過性であり,専門医への紹介は不要である.
◎稀な病態だが,固形がんの骨転移により血球減少をきたすことがある.
◎日常診療で使用される薬剤で血球減少をきたすものがある.
◎重症の血球減少であれば早期に専門医へ紹介することが望ましい.
◎ウイルス感染による白血球減少は一過性であり,専門医への紹介は不要である.
◎稀な病態だが,固形がんの骨転移により血球減少をきたすことがある.
参考文献
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10)厚生労働省:重篤副作用疾患別対応マニュアル 再生不良性貧血(汎血球減少症). https://www.mhlw.go.jp/topics/2006/11/tp1122-1f.html(2021年10月閲覧)
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