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文献詳細

雑誌文献

medicina58巻13号

2021年12月発行

文献概要

特集 血液疾患をプライマリ・ケアではどこまで診て,どのように専門医と連携をとるべきか? 専門医から一般内科へ紹介する場合

輸血と輸血後合併症について

著者: 高橋渉1 中村文美1 三谷絹子1

所属機関: 1獨協医科大学病院血液・腫瘍内科

ページ範囲:P.2237 - P.2243

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Point
◎輸血療法はあくまでも不足している,または機能不全状態にある血液成分の補充療法である.
◎自己血輸血を除き同種移植の一つであり,ドナーを必要とする.
◎高齢化の進展,若年人口の減少から献血ドナーの不足が問題となっている.
◎有害事象(副反応)には頻度は低くとも時に重篤・致命的となるものが存在する.
◎以上より,輸血の適応,血液製剤の適正使用について特段の留意が求められる.

参考文献

1)厚生労働省:「血液製剤の使用指針」の一部改正について(平成31年3月25日,一部改正).2019 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_04183.html(2021年10月閲覧)
2)米村雄士,他:科学的根拠に基づいた赤血球製剤の使用ガイドライン(改訂第2版).日輸血細胞治療会誌64:688-699, 2018
3)高見昭良,他:科学的根拠に基づいた血小板製剤の使用ガイドライン:2019年改訂版.日輸血細胞治療会誌65:544-561, 2019
4)松下 正,他:科学的根拠に基づいた新鮮凍結血漿(FFP)の使用ガイドライン[改訂第2版].日輸血細胞治療会誌65:525-537, 2019
5)岡崎 仁,他:科学的根拠に基づいた輸血有害事象対応ガイドライン.日輸血細胞治療会誌65:1-9, 2019
6)日本輸血・細胞治療学会ヘモビジランス小委員会:輸血製剤副反応動向 -2019-. http://yuketsu.jstmct.or.jp/medical/side_effect/(2021年10月閲覧)
7)岡崎 仁:輸血関連急性肺障害(transfusion-related acute lung injury:TRALI)(第Ⅴ章,Ⅴ-B.非溶血性輸血反応,3,).前田平生,他(編著):輸血学 改訂第4版,pp 666-671,中外医学社,2018
8)岡崎 仁:輸血関連循環過負荷(transfusion-associated circulatory overload:TACO)(第V章,V-B.非溶血性輸血反応,4,).前田平生,他(編著):輸血学 改訂第4版,pp 671-674,中外医学社,2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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