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文献詳細

雑誌文献

medicina58巻2号

2021年02月発行

文献概要

特集 外来で出会うアレルギー疾患—Total Allergist入門 押さえておくべきアレルギー疾患の基本

アレルギー性鼻炎(花粉症)

著者: 大久保公裕1

所属機関: 1日本医科大学大学院医学系研究科頭頸部感覚器科学分野

ページ範囲:P.209 - P.215

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Point
◎花粉症の有病率はこの20年で10代は2.5倍,10歳以下では4倍に増加している.
◎治療には,まず抗原の除去・回避の努力が必要である.
◎頻用される後期の第2世代抗ヒスタミン薬では副作用が減少し,倍量投与が保険適用となる薬剤が出現してきた.
◎期待の舌下免疫療法は自宅で行うアレルゲン免疫療法であるため,医師のみでなく患者自身も十分な知識をもつ必要があり,始めるにあたってのガイダンス,治療継続の確認が重要である.

参考文献

1)鼻アレルギー診療ガイドライン作成委員会(編):鼻アレルギー診療ガイドライン2009年版(改訂第6版),pp2-5,ライフ・サイエンス,2008
2)松原 篤,他:鼻アレルギーの全国疫学調査2019年(1998年,2008年との比較);速報—耳鼻咽喉科医およびその家族を対象として.日耳鼻123:485-490, 2020
3)Okubo K, Okuda M:Time-course changes in nasal airway resistance after house dust antigen challenge;With special reference to late phase response. Allergol Int 47:225-232, 1998
4)日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会 鼻アレルギー診療ガイドライン委員会(編):鼻アレルギー診療ガイドライン—通年性鼻炎と花粉症2020年版(改訂第9版),ライフ・サイエンス,2020
5)Okubo K, Gotoh M:Allergen immunotherapy for allergic rhinitis. J Nippon Med Sch 77:285-289, 2010
6)厚生労働省:最適使用推進ガイドライン—オマリズマブ(遺伝子組換え),2019
7)Okubo K, et al:Add-on omalizumab for inadequately controlled severe pollinosis despite standard-of-care;A randomized study. J Allergy Clin Immunol Pract 8:3130-3140, 2020

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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