文献詳細
文献概要
特集 外来で出会うアレルギー疾患—Total Allergist入門 押さえておくべきアレルギー疾患の基本
薬剤アレルギー
著者: 山口正雄1
所属機関: 1帝京大学ちば総合医療センター第三内科(呼吸器)
ページ範囲:P.223 - P.227
文献購入ページに移動Point
◎薬剤アレルギーは薬理作用からは予測不可能で,免疫アレルギー反応が関与する病態である.
◎欧米では,過去にペニシリンアレルギー歴を有する患者において,生涯ペニシリンを避けるのは過剰対応との考えにシフトしつつある.
◎通常,造影剤アレルギーはIgE抗体が関与しない反応である.
◎局所麻酔薬のアレルギーが疑われた患者のうち,真のアレルギーはごくわずかである.
◎薬剤アレルギーは薬理作用からは予測不可能で,免疫アレルギー反応が関与する病態である.
◎欧米では,過去にペニシリンアレルギー歴を有する患者において,生涯ペニシリンを避けるのは過剰対応との考えにシフトしつつある.
◎通常,造影剤アレルギーはIgE抗体が関与しない反応である.
◎局所麻酔薬のアレルギーが疑われた患者のうち,真のアレルギーはごくわずかである.
参考文献
1)Rawlins MD, Thompson W:Mechanisms of adverse drug reactions. Davies DM(ed):Textbook of Adverse Drug Reactions, pp18-45, Oxford University Press, New York, 1991
2)Solensky R, Philips EJ:Drug allergy. Burks AW, et al(eds):Middleton's Allergy;Principles and Practice(9th ed), pp1261-1282, Elsevier, Amsterdam, 2019
3)日本医療安全調査機構 医療事故調査・支援センター:医療事故の再発防止に向けた提言 第3号 注射剤によるアナフィラキシーに係る死亡事故の分析,2018 https://www.medsafe.or.jp/uploads/uploads/files/teigen-03.pdf(2021年1月閲覧)
4)Castells M, et al:Penicillin allergy. N Engl J Med 381:2338-2351, 2019
5)Shiohara T, Mizukawa Y:Drug-induced hypersensitivity syndrome (DiHS)/drug reaction with eosinophilia and systemic symptoms (DRESS);An update in 2019. Allergol Int 68:301-308, 2019
掲載誌情報