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文献詳細

雑誌文献

medicina58巻2号

2021年02月発行

特集 外来で出会うアレルギー疾患—Total Allergist入門

アレルギー疾患診療において必要な知識

アレルギー疾患における漢方薬治療

著者: 巽浩一郎1

所属機関: 1千葉大学大学院医学研究院呼吸器内科学

ページ範囲:P.269 - P.272

文献概要

Point
◎アレルギー疾患は急性期・遷延期・慢性期で,その背景となる病態生理学的機序が異なるため,まず病期を認識すべきである.
◎漢方薬を使用する際,構成生薬から薬効を考慮すると応用範囲が広がる.
◎アレルギー性炎症による上気道の急性期病態抑制に,小青竜湯(しょうせいりゅうとう)の効果が期待できる.
◎遷延期・慢性期病態に対しては,柴朴湯(さいぼくとう)による抗炎症効果が考慮される.
◎アトピー性皮膚炎には,乾燥タイプは温清飲(うんせいいん),湿潤タイプは消風散(しょうふうさん)の適用を,西洋医学的治療と並行して考慮する.

参考文献

1)日本呼吸器学会(編):漢方薬治療における医薬品の適正な使用法ガイドライン,日本呼吸器学会,2005
2)巽浩一郎:呼吸器疾患 漢方治療のてびき(改訂版),協和企画,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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