文献詳細
特集 外来で出会うアレルギー疾患—Total Allergist入門
アレルギー疾患診療において必要な知識
文献概要
Point
◎アレルギー疾患は急性期・遷延期・慢性期で,その背景となる病態生理学的機序が異なるため,まず病期を認識すべきである.
◎漢方薬を使用する際,構成生薬から薬効を考慮すると応用範囲が広がる.
◎アレルギー性炎症による上気道の急性期病態抑制に,小青竜湯(しょうせいりゅうとう)の効果が期待できる.
◎遷延期・慢性期病態に対しては,柴朴湯(さいぼくとう)による抗炎症効果が考慮される.
◎アトピー性皮膚炎には,乾燥タイプは温清飲(うんせいいん),湿潤タイプは消風散(しょうふうさん)の適用を,西洋医学的治療と並行して考慮する.
◎アレルギー疾患は急性期・遷延期・慢性期で,その背景となる病態生理学的機序が異なるため,まず病期を認識すべきである.
◎漢方薬を使用する際,構成生薬から薬効を考慮すると応用範囲が広がる.
◎アレルギー性炎症による上気道の急性期病態抑制に,小青竜湯(しょうせいりゅうとう)の効果が期待できる.
◎遷延期・慢性期病態に対しては,柴朴湯(さいぼくとう)による抗炎症効果が考慮される.
◎アトピー性皮膚炎には,乾燥タイプは温清飲(うんせいいん),湿潤タイプは消風散(しょうふうさん)の適用を,西洋医学的治療と並行して考慮する.
参考文献
1)日本呼吸器学会(編):漢方薬治療における医薬品の適正な使用法ガイドライン,日本呼吸器学会,2005
2)巽浩一郎:呼吸器疾患 漢方治療のてびき(改訂版),協和企画,2010
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