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文献詳細

雑誌文献

medicina58巻2号

2021年02月発行

文献概要

特集 外来で出会うアレルギー疾患—Total Allergist入門 知っておくべきアレルギー疾患とその周辺疾患

アニサキスアレルギー

著者: 原田晋1

所属機関: 1はらだ皮膚科クリニック

ページ範囲:P.284 - P.287

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Point
◎アニサキスにより生じる臨床症状としては,消化管アニサキス症と摂食後の蕁麻疹/アナフィラキシーが最多である.
◎消化管アニサキス症の発症機序については,アレルギー反応なのか,毒性反応なのか,いまだに不明である.
◎アニサキスアレルギーによる蕁麻疹/アナフィラキシーは魚類の摂食直後に発症するが,時に遅発性にも生じうる.
◎マグロ,淡水魚,養殖海産魚,甲殻類,貝類などではアニサキスの寄生は少ない.

参考文献

1)濱田祐斗:アニサキスアレルギー;Update.アレルギーの臨床37:851-855, 2017
2)橘 眞理,山本泰朗:急性胃アニサキス症における血中IgE型アニサキス抗体測定の診断的意義.日消誌83:2132-2138, 1986
3)Daschner A, Pascual CY:Anisakis simplex;Sensitization and clinical allergy. Curr Opin Allergy Clin Immunol 5:281-285, 2005
4)Kasuya S, et al:Mackerel-induced urticaria and anisakis. Lancet 335:665, 1990
5)原田 晋,他:コンポーネント解析を行ったアニサキスアレルギーによるアナフィラキシーの3例.皮膚臨床59:1537-1542, 2017
6)原田 晋,他:アニサキスアレルギーまたは回虫アレルギーによる蕁麻疹/アナフィラキシーは遅発性にも起こりうるのか?—自験2例の経験から.皮膚臨床59:1543-1547, 2017
7)原田 晋,他:遅発性の機序で発症したと考えたアニサキスアレルギーによるアナフィラキシーの3症例.日皮免疫アレルギー会誌2:189, 2018
8)飯島茂子,他:アニサキスによるアナフィラキシーを4回経験している患者への食事指導について.皮膚臨床60:1611-1616, 2018
9)鈴木 淳,村田理恵:わが国におけるアニサキス症とアニサキス属幼線虫.東京都健康安全研究センター研究年報62:13-24, 2011
10)原田 晋,小林征洋:アニサキスアレルギーによる蕁麻疹/アナフィラキシーの問題点.Visual Dermatol 17:770-775, 2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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