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特集 その考えはもう古い!—最新・感染症診療 感染症検査の今
遺伝子検査時代のグラム染色検査
著者: 林俊誠1
所属機関: 1前橋赤十字病院感染症内科
ページ範囲:P.570 - P.573
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◎グラム染色検査は,検体の種類を問わず迅速安価に行える点で遺伝子検査より優位性がある.
◎たった9タイプのグラム染色像を覚えることで,遺伝子検査に匹敵する情報が得られる.
◎グラム染色検査のピットフォールは,テクニカルエラーと本質的なものに分けられる.
◎進化を続けるグラム染色検査は,遺伝子検査とともに活用することで相乗効果を期待できる.
◎グラム染色検査は,検体の種類を問わず迅速安価に行える点で遺伝子検査より優位性がある.
◎たった9タイプのグラム染色像を覚えることで,遺伝子検査に匹敵する情報が得られる.
◎グラム染色検査のピットフォールは,テクニカルエラーと本質的なものに分けられる.
◎進化を続けるグラム染色検査は,遺伝子検査とともに活用することで相乗効果を期待できる.
参考文献
血液培養パネル 添付文書(2018年4月改定) http://www.biomerieux-jp.net/wp/wp-content/uploads/2018/06/RIFT-ASY-0126_RIFT-ASY-0127.pdf(2021年1月閲覧)
2)Bazzi AM, et al:Misinterpretation of gram stain from the stationary growth phase of positive blood cultures for brucella and acinetobacter species. Open Microbiol J 11:126-131, 2017
の同定に関する検討.日臨微生物誌20:9-19, 2010
4)Froböse NJ, et al:Gram staining;A comparison of two automated systems and manual staining. J Clin Microbiol, 2020(Online ahead of print.)
5)Smith KP, et al:Automated interpretation of blood culture gram stains by use of a deep convolutional neural network. J Clin Microbiol 56:e01521-01517, 2018
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