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文献詳細

雑誌文献

medicina58巻5号

2021年04月発行

文献概要

特集 その考えはもう古い!—最新・感染症診療 診断・治療の最新の考え方 〈治療薬・治療法再考〉

ペニシリンG,アンピシリンはどう使う?

著者: 髙橋英明1 中村造1

所属機関: 1東京医科大学病院感染制御部

ページ範囲:P.644 - P.647

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Point
◎ペニシリンG(PCG),アンピシリン(ABPC)は肺炎球菌や溶連菌などのグラム陽性球菌,梅毒などに有効な抗菌薬である.
◎時間依存性に作用するため,頻回投与により高いMIC(最小発育阻止濃度)を維持することが重要である.
◎細菌性咽頭炎,肺炎など,一部の病態ではempiric therapyに使用できる.
◎A群β溶血性連鎖球菌による壊死性筋膜炎ではペニシリンGが第一選択である.
Enterococcus faecalisによる感染性心内膜炎にはABPCが第一選択である.

参考文献

1)平松和史:多剤耐性菌時代の各種抗菌薬のポジショニングとその適切な使い方—ペニシリン薬.日内会誌92:2104-2109, 2003
2)日本神経学会,他(監修):細菌性髄膜炎診療ガイドライン.南江堂,2014
3)清田 浩,他:性感染症 診断・治療 ガイドライン.日性感染症会誌27(Supple),2016
4)堀川達弥:薬剤によるアナフィラキシー.アレルギー65:1171-1176, 2016
5)Baddour LM, et al:Infective endocarditis in adults;Diagnosis, antimicrobial therapy, and manegement of complications. Circulation 132:1435-1486, 2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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