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文献詳細

雑誌文献

medicina58巻5号

2021年04月発行

文献概要

特集 その考えはもう古い!—最新・感染症診療 忘れられない感染症ミミック—得られた教訓

感染症ミミック③—繰り返された熱の結末/長くて疑えない/見えなかった病歴

著者: 國松淳和12

所属機関: 1医療法人社団永生会南多摩病院総合内科 2医療法人社団永生会南多摩病院膠原病内科

ページ範囲:P.688 - P.691

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 感染症か?非感染症か?のジレンマは,臨床現場ではコモンというか,そもそもそれが本質であって特殊な場面ではない.少しアドバンストな考え方になるかもしれないが,感染症医だから非感染症を否定しようとか,感染症を診断する前に非感染性疾患を否定しようとかいう思考からは脱するべきである.なぜなら,“感染かどうか”という「2極的な」場面は現実的にはなく(それは仮想にすぎない),常に両者は曖昧で行ったりきたりするものだし,ごちゃ混ぜ・グラデーションのイメージなのである.何かを「否定する」ということなど,そもそもできないと考えておきたい.
 本稿では,必ずしも「感染症ミミック」とは言えないケースも含まれていることをご了解いただきたい.「感染症も念頭に置かれた印象的な3つのケース」とご理解いただけたら幸いである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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