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文献詳細

雑誌文献

medicina58巻5号

2021年04月発行

文献概要

特集 その考えはもう古い!—最新・感染症診療 忘れられない感染症ミミック—得られた教訓

感染症ミミック④—COVID-19禍中の発熱/寄生虫感染症を疑うとき

著者: 萩野昇1

所属機関: 1帝京大学ちば総合医療センター第三内科学講座(血液・リウマチ)

ページ範囲:P.692 - P.699

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感染症ミミックとなる症例とは
感染症サイドから考える
 感染症の診断は,多くの場合「障害されている臓器から(病原)微生物を同定し,患者の臨床像がその(病原)微生物によるものと判断して矛盾がない」ときに下される.これには,同定の手段が培養である場合,尿中抗原やPCRを含む核酸増幅法による場合などがある.また,「(病原)微生物の証明が困難であるため,感染を起こした生体側の特異的反応を測量することによって診断する」場合もある.例えばEpstein-Barrウイルスを含めたウイルスの抗体検査,ペア血清,一部の結核,あるいは梅毒の血清反応もこのカテゴリーに入る.

参考文献

1)Dhanrajani P, Jonaidel O:Trismus;Aetiology, differential diagnosis and treatment. Dent Update 29:88-94, 2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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