文献詳細
文献概要
特集 “のど・はな・みみ”の内科学 鼻
嗅覚障害
著者: 藤尾久美1 荻野枝里子1
所属機関: 1京都駅前耳鼻咽喉科アレルギー科クリニック
ページ範囲:P.1016 - P.1019
文献購入ページに移動Point
◎嗅覚障害は気道性嗅覚障害(慢性副鼻腔炎,アレルギー性鼻炎,鼻腔腫瘍,稀に鼻中隔骨折などの形態変化),嗅神経性嗅覚障害(感冒後嗅覚障害,薬剤性・中毒性嗅覚障害,外傷性嗅覚障害,開頭手術後),中枢性嗅覚障害(脳挫傷,脳腫瘍,脳出血,脳梗塞,神経変性疾患)に分類される.それぞれ障害部位が違うため治療法が異なる.
◎Parkinson病,Alzheimer病などの神経変性疾患では嗅覚障害が初発症状として出現することがある.
◎パーキンソニズムには嗅覚検査が鑑別に有用である.
◎嗅覚障害は気道性嗅覚障害(慢性副鼻腔炎,アレルギー性鼻炎,鼻腔腫瘍,稀に鼻中隔骨折などの形態変化),嗅神経性嗅覚障害(感冒後嗅覚障害,薬剤性・中毒性嗅覚障害,外傷性嗅覚障害,開頭手術後),中枢性嗅覚障害(脳挫傷,脳腫瘍,脳出血,脳梗塞,神経変性疾患)に分類される.それぞれ障害部位が違うため治療法が異なる.
◎Parkinson病,Alzheimer病などの神経変性疾患では嗅覚障害が初発症状として出現することがある.
◎パーキンソニズムには嗅覚検査が鑑別に有用である.
参考文献
1)三輪高喜,他:嗅覚障害診療ガイドライン作成委員会:嗅覚障害診療ガイドライン.日鼻科会誌56:487-556,2017
2)篠 美紀,他:スティック型嗅覚検査の精度に対する検討.日耳鼻会報109:689-695, 2006
3)Fujio H, et al:Evaluation of card-type odor identification test for japanese patients with olfactory disturbance. Ann Otol, Rhinol Laryngol 121:413-418, 2012
4)Fujio H, et al:Characacteristics of smell identification test in patients with Parkinson disease. Clin Exp Otorhinolaryngol 12:206-211, 2019
5)Doty RL, et al:Smell identification ability;Changes with age. Science 226:1441-1443, 1984
6)藤尾久美,他:オープンエッセンスによる嗅覚加齢性変化のスクリーニング.日耳鼻会報121:38-43,2018
掲載誌情報