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特集 “のど・はな・みみ”の内科学 耳
耳鳴
著者: 南修司郎1
所属機関: 1国立病院機構東京医療センター耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.1044 - P.1047
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◎耳鳴の有症率は人口の10〜15%と推定され,日常生活に支障をきたすような重症耳鳴の頻度は0.5〜1%程度と見積もられている.
◎耳鳴そのものを消失させる効果のある薬剤や治療方法の,高いエビデンスはまだ示されていない.
◎tinnitus retraining therapy(TRT)は音響療法と教育的カウンセリングにより成り立っており,順応が起きることで耳鳴に対する苦痛を軽減させる方法である.
◎耳鳴の有症率は人口の10〜15%と推定され,日常生活に支障をきたすような重症耳鳴の頻度は0.5〜1%程度と見積もられている.
◎耳鳴そのものを消失させる効果のある薬剤や治療方法の,高いエビデンスはまだ示されていない.
◎tinnitus retraining therapy(TRT)は音響療法と教育的カウンセリングにより成り立っており,順応が起きることで耳鳴に対する苦痛を軽減させる方法である.
参考文献
1)Tunkel DE, et al:Clinical practice guideline;Tinnitus. Otolaryngol Head Neck Surg 151:S1-S40, 2014
2)Hertzano R, et al:Clinical evaluation of tinnitus. Neuroimaging Clin N Am 26:197-205, 2016
3)南 修司郎:【初診時に必要十分な問診・検査オーダー虎の巻】耳領域 耳鳴.耳鼻・頭頸外科91:306-309,2019
4)大政遥香,他:Tinnitus handicap inventory耳鳴苦痛度質問票改訂版の信頼性と妥当性に関する検討.Audiology Japan 62:607-614,2019
5)南 修司郎:【ビギナーのための耳鳴・聴覚過敏診療】耳鳴・聴覚過敏の他覚的検査法 画像検査法.JOHNS 35:27-29,2019
6)日本聴覚医学会(編):耳鳴診療ガイドライン.金原出版,2019
7)Cima RFF, et al:A multidisciplinary European guideline for tinnitus;Diagnostics, assessment, and treatment. Hno 67:10-42, 2019
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