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文献詳細

雑誌文献

medicina58巻7号

2021年06月発行

特集 “のど・はな・みみ”の内科学

その他

嚥下障害の評価と対応

著者: 津田豪太12

所属機関: 1聖隷佐倉市民病院耳鼻咽喉科 2聖隷佐倉市民病院摂食嚥下センター

ページ範囲:P.1062 - P.1065

文献概要

Point
◎嚥下は「先行期」「準備期」「口腔期」「咽頭期」「食道期」の五期に分類されるので,症例ごとにどの部位がどのように障害されているかを検討する.
◎診断には嚥下障害の存在を疑う問診が重要であり,不顕性誤嚥を疑う場合には「食後しばらくしてから咳や痰が出る」かどうかに注意する.
◎スクリーニング検査で嚥下障害が強く疑われると嚥下内視鏡検査もしくは嚥下造影検査を行い精査する.いずれの検査も一長一短があるので,症例の精査したい部分を考えて検査を選択する.
◎治療は,軽症例であれば食事場面への配慮であり,中等度以上であれば言語聴覚士を中心にした嚥下リハビリテーションを行い,重症例・難治例には耳鼻咽喉科医による外科的治療(嚥下機能改善手術・誤嚥防止手術)を考慮する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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