文献詳細
文献概要
特集 ジェネラリスト・漢方—とっておきの漢方活用術 領域別おすすめ漢方治療
耳鼻咽喉科—アレルギー性鼻炎,副鼻腔炎,めまい
著者: 石毛達也1
所属機関: 1北里大学東洋医学総合研究所漢方診療部
ページ範囲:P.1186 - P.1189
文献購入ページに移動◎アレルギー性鼻炎と副鼻腔炎では,まず麻黄含有処方の適否を判断する.
◎若中年で既往症がなく胃腸が丈夫であれば,小青竜湯,根湯加川芎辛夷の麻黄含有処方が候補となる.
◎高齢者や胃腸虚弱者,循環器疾患の既往,高血圧,腎障害,排尿障害,甲状腺機能亢進症の患者では麻黄を含有しない処方を中心に選択する.
◎めまいでは,水毒を改善する利水剤が有用である.
◎利水剤の適応患者では,悪天候時にめまいや頭重感など体調不良を訴えることが多く,めまい以外の随伴症状に着目して処方選択をする.
参考文献
掲載誌情報