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文献詳細

雑誌文献

medicina58巻8号

2021年07月発行

文献概要

特集 ジェネラリスト・漢方—とっておきの漢方活用術 エキスパートに聞く! 漢方治療の極意

高齢者疾患と漢方

著者: 田原英一1

所属機関: 1飯塚病院東洋医学センター漢方診療科

ページ範囲:P.1234 - P.1237

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Point
◎漢方薬はサルコペニア・フレイルで問題となる消化吸収,血流改善・維持,そして不安といった心理的な要素にも働きかけることができる.
◎高齢者は代謝機能の低下により副作用が現れやすいため,漢方においてもポリファーマシーに注意する.
◎「黄」の文字がつく生薬,甘草,附子,山梔子は特に副作用に注意する.
◎高齢者が安全に服薬できるよう,飲ませ方の工夫なども必要である.

参考文献

1)地野充時,他:漢方薬によるポリファーマシーについて.日東医誌70:72-76, 2019
2)田原英一,他:研修医の担当した入院症例.漢方の臨床63:421-430, 2016
3)寺澤捷年(編):高齢者のための和漢診療学,pp 17-19,医学書院,2005
寺澤捷年(編):高齢者のための和漢診療学,pp 132-134,医学書院,2005
5)田原英一,他:療養型病床群において釣藤散投与を契機に経管栄養状態から経口摂取が可能となった高齢者の3例.日東医誌53:63-69, 2002
6)田原英一,他:酸棗仁湯が有効であった奇声を主徴とする夜間せん妄の2症例.日東医誌53:351-356, 2002
7)田原英一,他:高齢者の性的逸脱行動に桂枝加竜骨牡蠣湯が有効であった2例.日東医誌54:957-961, 2003
8)田原英一,他:高齢者の大量発汗に黄耆末の振り出しが有効であった2例.日東医誌54:657-660, 2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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