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文献詳細

雑誌文献

medicina58巻9号

2021年08月発行

文献概要

特集 日常診療で内分泌疾患を見逃さない! 代表的内分泌疾患 【下垂体疾患】

TSH産生腫瘍—頭痛,視野障害を伴った甲状腺中毒症状を見逃さない!

著者: 大月道夫1

所属機関: 1大阪大学大学院医学系研究科内分泌・代謝内科学

ページ範囲:P.1361 - P.1364

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Point
◎血中甲状腺ホルモン(FT4)が高値にもかかわらず,血中甲状腺刺激ホルモン(TSH)の抑制を認めない場合には,不適切TSH分泌症候群(SITSH)を疑う.
◎「見かけ上のSITSH」を除外した後,TSH産生腫瘍と甲状腺ホルモン不応症を鑑別する.
◎治療の第一選択は手術であるが,ソマトスタチンアナログによる薬物療法により,甲状腺中毒症のコントロールが可能であり,約半数に腫瘍縮小が認められる.

参考文献

1)Melmed S:Thyrotrophic hormone;Secreting tumors. Melmed S, et al(eds):Williams Textbook of Endocrinology(14th ed), pp 300-302, Elsevier, 2019
2)厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患等政策研究事業「間脳下垂体機能障害に関する調査研究」班,日本内分泌学会(編):下垂体TSH産生腫瘍の診断と治療の手引き(平成30年度改訂).日内分泌会誌 95(Suppl):29-30, 2019
3)Tjörnstrand A, Nyström HF:Diagnosis of endocrine disease;Diagnostic approach to TSH-producing pituitary adenoma. Eur J Endocrinol 177:R183-R197, 2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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