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文献詳細

雑誌文献

medicina58巻9号

2021年08月発行

文献概要

特集 日常診療で内分泌疾患を見逃さない! 代表的内分泌疾患 【甲状腺疾患】

Basedow病—動悸や甲状腺腫大,眼球突出を見逃さない!

著者: 中島康代1

所属機関: 1群馬大学医学部附属病院内分泌糖尿病内科

ページ範囲:P.1385 - P.1390

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Point
◎Basedow病は比較的高頻度に認める内分泌疾患の1つであり,中年女性に多い.
◎動悸,体重減少,手指振戦,発汗増多といった甲状腺中毒所見はBasedow病によく認められる症状である.
◎びまん性甲状腺腫大や眼球突出を主体とした眼症状はBasedow病に特異的な所見である.
◎管理や治療がまったく異なることから,Basedow病と破壊性甲状腺炎との鑑別はきわめて重要である.
◎抗甲状腺薬では無顆粒球症や重症肝障害など重篤な副作用を認めることがある.

参考文献

1)松本俊一,他:甲状腺の異常—甲状腺中毒症と亢進症.南学正臣,他(編):内科学書(改訂第9版)Vol. 5,pp 77-82,中山書店,2019
2)日本甲状腺学会(編):甲状腺疾患診断ガイドライン2021—バセドウ病の診断ガイドライン,2021 http://www.japanthyroid.jp/doctor/guideline/japanese.html#basedou(2021年6月閲覧)
3)日本甲状腺学会(編):バセドウ病治療ガイドライン2019,南江堂,2019

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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