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特集 クリニカルクエスチョンで学ぶ糖尿病治療薬—糖尿病治療の新しい潮流 カテゴリー別・糖尿病治療薬の特徴
スルホニル尿素薬(SU薬)
著者: 松橋有紀1
所属機関: 1弘前大学大学院医学研究科内分泌代謝内科学講座
ページ範囲:P.46 - P.49
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◎SU薬は膵β細胞から血糖非依存的にインスリンを分泌させる薬剤である.
◎インスリン分泌不全が主な病態の,非肥満の2型糖尿病が良い適応である.
◎肥満を背景としたインスリン抵抗性が主な病態の症例に対しては,肥満を助長する可能性があり,良い適応とはいえない.
◎肝機能障害や腎機能障害,高齢者においては特に重症低血糖のリスクがあることから,慎重に投与し,積極的に減量(または他剤への変更)を検討する.
◎SU薬は膵β細胞から血糖非依存的にインスリンを分泌させる薬剤である.
◎インスリン分泌不全が主な病態の,非肥満の2型糖尿病が良い適応である.
◎肥満を背景としたインスリン抵抗性が主な病態の症例に対しては,肥満を助長する可能性があり,良い適応とはいえない.
◎肝機能障害や腎機能障害,高齢者においては特に重症低血糖のリスクがあることから,慎重に投与し,積極的に減量(または他剤への変更)を検討する.
参考文献
1)Yosida M, et al:Involvement of cAMP/EPAC/TRPM2 activation in glucose- and incretin-induced insulin secretion. Diabetes 63:3394-3403, 2014
2)日本糖尿病学会編・著:糖尿病治療ガイド2020-2021,文光堂,2020
3)難波光義,他:糖尿病治療に関連した重症低血糖の調査委員会報告.糖尿病60:826-842, 2017
4)Schramm TK, et al:Mortality and cardiovascular risk associated with different insulin secretagogues compared with metformin in type 2 diabetes, with or without a previous myocardial infarction;A nationwide study. Eur Heart J 32:1900-1908, 2011
5)Gerstein HC, et al:Effects of intensive glucose lowering in type 2 diabetes. N Engl J Med 358:2545-2559, 2008
6)Rosenstock J, et al:Effect of linagliptin vs glimepiride on major adverse cardiovascular outcomes in patients with type 2 diabetes;The CAROLINA randomized clinical trial. JAMA 322:1155-1166, 2019
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