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特集 クリニカルクエスチョンで学ぶ糖尿病治療薬—糖尿病治療の新しい潮流 カテゴリー別・糖尿病治療薬の特徴
速効型インスリン分泌促進薬(グリニド薬)
著者: 松橋有紀1
所属機関: 1弘前大学大学院医学研究科内分泌代謝内科学講座
ページ範囲:P.50 - P.53
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◎グリニド薬はスルホニル尿素薬(SU薬)と同様に,膵β細胞に存在するKATPチャネルのSUR1に結合することでインスリンを分泌させる薬剤であるが,SU薬に比し作用時間が短いことが特徴である.
◎食後高血糖が主体の2型糖尿病が良い適応である.インスリン分泌が高度に低下している症例は良い適応とはいえない.
◎少量のSU薬を含む糖尿病治療薬で血糖コントロールが良好な症例では,低血糖リスクを減らすことを念頭にグリニド薬へ変更している.
◎グリニド薬はスルホニル尿素薬(SU薬)と同様に,膵β細胞に存在するKATPチャネルのSUR1に結合することでインスリンを分泌させる薬剤であるが,SU薬に比し作用時間が短いことが特徴である.
◎食後高血糖が主体の2型糖尿病が良い適応である.インスリン分泌が高度に低下している症例は良い適応とはいえない.
◎少量のSU薬を含む糖尿病治療薬で血糖コントロールが良好な症例では,低血糖リスクを減らすことを念頭にグリニド薬へ変更している.
参考文献
1)Yabe D, et al:Real-world Observational Study on Patient Outcomes in Diabetes(RESPOND);Study design and baseline characteristics of patients with type 2 diabetes newly initiating oral antidiabetic drug monotherapy in Japan. BMJ Open Diabetes Res Care 8:e001361, 2020
2)日本糖尿病学会(編著):糖尿病治療ガイド2020-2021,文光堂,2020
3)Schramm TK, et al:Mortality and cardiovascular risk associated with different insulin secretagogues compared with metformin in type 2 diabetes, with or without a previous myocardial infarction;A nationwide study. Eur Heart J 32:1900-1908, 2011
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