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特集 クリニカルクエスチョンで学ぶ糖尿病治療薬—糖尿病治療の新しい潮流 現場の疑問を解決—薬物治療編
Question 4 インスリン治療に移行するタイミングは?
著者: 下野大1
所属機関: 1二田哲博クリニック
ページ範囲:P.96 - P.97
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◎インスリン療法の絶対的適応と相対的適応を理解し,適切にインスリン治療を開始する.
◎Cペプチドを測定してインスリン分泌能を評価し,治療法選択の参考にする.
◎治療の遅れ(すなわちclinical inertia)に気をつける.
◎血糖コントロールが改善しない場合には,緩徐進行1型糖尿病(SPIDDM)も考慮する.
◎インスリン療法の絶対的適応と相対的適応を理解し,適切にインスリン治療を開始する.
◎Cペプチドを測定してインスリン分泌能を評価し,治療法選択の参考にする.
◎治療の遅れ(すなわちclinical inertia)に気をつける.
◎血糖コントロールが改善しない場合には,緩徐進行1型糖尿病(SPIDDM)も考慮する.
参考文献
1)Khunti K, et al:Clinical inertia in people with type 2 diabetes;A retrospective cohort study of more than 80,000 people. Diabetes Care 36:3411, 2013
2)日本糖尿病学会(編著):糖尿病治療ガイド2020-2021,文光堂,2020
3)浅野貴子,他:2型糖尿病におけるインスリン治療の要否判定の指標としての尿中Cペプチド補正値(UCC)およびCペプチドインデックス(CPI)の有用性.糖尿病51:759-763, 2008
4)Maruyama T, et al:Multicenter prevention trial of slowly progressive type 1 diabetes with small dose of insulin(the Tokyo study);Preliminary report. Ann N Y Acad Sci 1005:362-369, 2003
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