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文献詳細

雑誌文献

medicina59巻1号

2022年01月発行

文献概要

連載 続・ケースレポートを書こう! “論文の軸の設定”トレーニング・1【新連載】

ケースレポートにできる症例と「structureの原則」のおさらい

著者: 見坂恒明12

所属機関: 1兵庫県立丹波医療センター地域医療教育センター 2神戸大学大学院医学研究科医学教育学分野地域医療支援学部門

ページ範囲:P.193 - P.195

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 本誌2020年4月号〜12月号にかけ,『ケースレポートを書こう!〜acceptされるために必要なこと』を連載した.ケースレポートは,報告内容の骨格となる2つの新規性を何にするのか,つまり“論文の軸の設定”さえしっかり行えば,あとは「structureの原則」に沿って書いていくだけで,非常に読みやすい(査読者や読者に伝わる)ものができあがる1).逆に言えば,この“論文の軸の設定”がケースレポートの採否を左右すると言っても過言ではなく,実際,ケースレポート初心者にとって最大の障壁となっている2〜4)
 そこで本連載では,あらためて“論文の軸の設定”に焦点を当てて例示・解説していきたい.初回となる今回は,前連載の内容をもとに,ケースレポートにできる症例とはどのようなものか,そして「structureの原則」についておさらいしていこう.

参考文献

1)合田 建,見坂恒明:structureの原則.medicina 57:1358-1364, 2020
2)見坂恒明,他:ケースレポート作成の障壁とは? medicina 57:2366-2370, 2020
3)Kenzaka T, Kamada M:Barriers to preparation of case reports among Japanese general practitioners. Saudi J Med Med Sci 8:239-240, 2020
4)見坂恒明,他:ケースレポート作成の障壁となる要因の検討 第3報.第12回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会,2021
5)BMJ Case Reports https://casereports.bmj.com/pages/(2021年11月閲覧)
6)Journal of Medical Case Reports https://jmedicalcasereports.biomedcentral.com/(2021年11月閲覧)
7)松原茂樹:論文作成ABC—うまいケースレポート作成のコツ,東京医学社,2014
8)見坂恒明:オールインワン 経験症例を学会・論文発表するTips,金芳堂,2020

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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