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文献詳細

雑誌文献

medicina59巻10号

2022年09月発行

文献概要

特集 ちょっと待って,その痛み大丈夫?—“見逃してはいけない痛み”への安全なアプローチ 各論—こんな痛みには要注意!

足底部痛

著者: 天羽健太郎1

所属機関: 1聖路加国際病院整形外科

ページ範囲:P.1712 - P.1715

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Point
◎踵部に疼痛を有する疾患の総称として踵部疼痛症候群があるが,なかでも足底に痛みをきたす疾患を考える.診断には患者背景や病歴の聴取と痛みの種類と部位の確認が重要である.
◎誘因なく足底部が痛くなり,起床時や歩行時の痛みがあり,足底腱膜の踵骨付着部に圧痛があれば足底腱膜炎を疑う.X線検査では踵骨足底部の骨棘形成を認めることが多い.
◎マラソンなど運動量が多い場合は踵骨の疲労骨折の可能性があり,MRI撮影を行う.
◎足を踏む動作で急に痛くなり,歩行困難な場合は足底腱膜の断裂を疑い,対処として松葉杖を使用して足をつけない免荷とし,専門医受診を促す.

参考文献

1)聖路加国際病院整形外科(編):症状から一発診断!整形外科専門医はこう見立てる 第2版,総合医学社,2021
2)Ong CYG, Chin TY:Clinics in diagnostic imaging(205). Baxter's neuropathy. Singapore Med J 61:176-180, 2020

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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