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文献詳細

雑誌文献

medicina59巻10号

2022年09月発行

特集 ちょっと待って,その痛み大丈夫?—“見逃してはいけない痛み”への安全なアプローチ

痛みの評価と鎮痛薬の使い方

麻薬性鎮痛薬

著者: 松本禎久1

所属機関: 1公益財団法人がん研究会有明病院緩和治療科

ページ範囲:P.1742 - P.1746

文献概要

Point
◎「麻薬性鎮痛薬」は主にオピオイドを指すが「医療用麻薬」とは同義ではなく,「医療用麻薬」に含まれない「麻薬性鎮痛薬」もあれば,「麻薬性鎮痛薬」ではない「医療用麻薬」もある.
◎がん疼痛治療においては,弱オピオイドを経ずに強オピオイドを開始することが推奨され,各オピオイドの最小用量規格から開始する.
◎非がん慢性疼痛に対するオピオイド投与は,慎重に適応を判断する必要がある.
◎オピオイド投与時には,痛みおよび疼痛治療の適切な評価と対応を行い,不十分な投与量による苦痛や不適切な過量投与による不利益を避けなければならない.

参考文献

1)World Health Organization:WHO Guidelines for the pharmacological and radiotherapeutic management of cancer pain in adults and adolescents. Geneva, 2019
2)慢性疼痛診療ガイドライン作成ワーキンググループ(編):慢性疼痛診療ガイドライン,真興交易医書出版部,2021
3)Bandieri E, et al:Randomized trial of low-dose morphine versus weak opioids in moderate cancer pain. J Clin Oncol 34:436-442, 2016
4)日本緩和医療学会 ガイドライン統括委員会(編):がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン2020年版,金原出版,2020
5)西 智弘,他(編):緩和ケアレジデントマニュアル第2版,医学書院,2022
6)上原優子,他:麻薬性鎮痛薬.Medicina 55:378-382, 2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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