文献詳細
特集 ちょっと待って,その痛み大丈夫?—“見逃してはいけない痛み”への安全なアプローチ
痛みの評価と鎮痛薬の使い方
文献概要
Point
◎ブプレノルフィンは非麻薬性オピオイド鎮痛薬で,外用薬としては貼付剤と坐剤があり,それぞれ適応が違う.腎機能障害患者や高齢者でも比較的安全に使用することができる.
◎アルコール依存症患者でナルメフェン塩酸塩水和物を使用中の患者にブプレノルフィンを使用する場合は,前者を中断後1週間以上は間隔をあける.
◎他の外用の鎮痛薬としてアセトアミノフェン坐剤,非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の貼付剤・坐剤,フェンタニル貼付剤,モルヒネ坐剤がある.同じ成分でも剤形によって適応・用法が違う.
◎ブプレノルフィン貼付剤とフェンタニル貼付剤を慢性疼痛症例に処方する場合には,薬物依存・乱用などのリスク管理の観点から,処方前にe-learningの受講が必要である.また,専門家の指導のもと治療するのが望ましい.
◎慢性疼痛の患者でも急性増悪している場合には,鎮痛薬処方前に必ず他の疾患が隠れていないか鑑別を行う.
◎ブプレノルフィンは非麻薬性オピオイド鎮痛薬で,外用薬としては貼付剤と坐剤があり,それぞれ適応が違う.腎機能障害患者や高齢者でも比較的安全に使用することができる.
◎アルコール依存症患者でナルメフェン塩酸塩水和物を使用中の患者にブプレノルフィンを使用する場合は,前者を中断後1週間以上は間隔をあける.
◎他の外用の鎮痛薬としてアセトアミノフェン坐剤,非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の貼付剤・坐剤,フェンタニル貼付剤,モルヒネ坐剤がある.同じ成分でも剤形によって適応・用法が違う.
◎ブプレノルフィン貼付剤とフェンタニル貼付剤を慢性疼痛症例に処方する場合には,薬物依存・乱用などのリスク管理の観点から,処方前にe-learningの受講が必要である.また,専門家の指導のもと治療するのが望ましい.
◎慢性疼痛の患者でも急性増悪している場合には,鎮痛薬処方前に必ず他の疾患が隠れていないか鑑別を行う.
参考文献
1)日本ペインクリニック学会/非がん性慢性疼痛に対するオピオイド鎮痛薬処方ガイドライン作成ワーキンググループ(編):非がん性慢性疼痛に対するオピオイド鎮痛薬処方ガイドライン(改訂第2版),真興交易医書出版部,2017
2)Calderon R, Copenhaver D:Buprenorphine for chronic pain. J Pain Palliat Care Pharmacother 27:402-405, 2013
3)Aurilio C, et al:Endocrine and behavioural effects of transdermal buprenorphine in pain-suffering woman of different reproductive ages. Endocr J 58:1071-1078, 2011
4)Wolff RF, et al:Systematic review of adverse events of buprenorphine patch versus fentanyl patch in patients with chronic moderate-to-severe pain. Pain Manag 2:351-362, 2012
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