icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina59巻10号

2022年09月発行

文献概要

連載 治らない咳,どう診る・どう処方する?・9

鼻炎・副鼻腔炎の咳嗽・喀痰

著者: 中島啓1

所属機関: 1亀田総合病院呼吸器内科

ページ範囲:P.1753 - P.1758

文献購入ページに移動
ポイント
・3週間以上持続する湿性咳嗽で,「後鼻漏」を疑う症状がある場合は,鼻炎・副鼻腔炎に伴う後鼻漏による咳嗽を疑う.
・アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎の後鼻漏に対する治療を行っても咳嗽が持続する場合は,喘息の合併を考慮する.喘息の合併を疑えば吸入ステロイド薬/長期作用性β2刺激薬(ICS/LABA)で反応をみる.
・それでも治療抵抗性の場合は,喘息以外の下気道疾患や胃食道逆流症(GERD)を鑑別に挙げて精査する.

参考文献

1)日本呼吸器学会咳嗽・喀痰の診療ガイドライン作成員会2019(編):咳嗽・喀痰の診療ガイドライン2019.日本呼吸器学会,2019
2)大久保公裕:アレルギー性鼻炎(花粉症).medicina 58:209-215, 2021
3)藤枝重治,他:好酸球性副鼻腔炎診断ガイドライン(JESREC Study).日耳鼻118:728-735, 2015
4)Tokunaga T, et al:Novel scoring system and algorithm for classifying chronic rhinosinusitis;The JESREC Study. Allergy. 70:995-1003, 2015
5)日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会鼻アレルギー診療ガイドライン作成委員会:2020年版 鼻アレルギー診療ガイドラインー通年生鼻炎と花粉症,ライフ・サイエンス,2020
6)松倉 聡,國分二三男:One airway, one diseaseからみた喘息と鼻副鼻腔炎:内科からのアプローチ.日内会誌105:1928-1934, 2016.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら