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文献詳細

雑誌文献

medicina59巻11号

2022年10月発行

文献概要

連載 治らない咳,どう診る・どう処方する?・10

胃食道逆流症(GERD)の咳嗽・喀痰

著者: 中島啓1

所属機関: 1亀田総合病院呼吸器内科

ページ範囲:P.2058 - P.2061

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ポイント
・咳嗽を認める患者で,胸やけ,呑酸などの症状,咽喉頭異常感,食事中・体動・就寝時の咳嗽増悪などを認めたら,GERDを疑いプロトポンプ阻害薬(PPI)を処方する.GERDの危険因子を避けるように生活指導も行う.
・PPI単剤の治療に抵抗性の場合は,カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB)への変更,消化管運動機能改善薬の併用を考慮する.
・それでも改善が乏しければ,喘息・咳喘息,アトピー咳嗽,COPDなど他疾患の併存を評価する.

参考文献

1)日本消化器学会:胃食道逆流症(GERD)診療ガイドライン2021 改訂第3版,南江堂,2021
2)Shimizu H, et al: Classification of chronic cough by systematic treatment cascade trial starting with beta agonist. Cough 9:4, 2013
3)日本呼吸器学会:咳嗽・喀痰の診療ガイドライン2019.日本呼吸器学会,2019
4)Morice AH:Recommendations for the management of cough in adults. Thorax 61(suppl_1):i1-i24, 2006
5)Kahrilas PJ, et al:Chronic cough due to gastroesophageal reflux in adults. Chest 150:1341-1360, 2016
6)武村昌也:GERDによる慢性咳嗽の病態と治療.内科121:1181-1185, 2018
7)Terada K, et al:Impact of gastro-oesophageal reflux disease symptoms on COPD exacerbation. Thorax 63:951-955, 2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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