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文献詳細

雑誌文献

medicina59巻12号

2022年11月発行

文献概要

連載 ローテクでもここまでできる! おなかのフィジカル診断塾・8

—おなか(下腹部)が膨満している その1—尿閉のフィジカル—おなかを真横からみる

著者: 中野弘康1

所属機関: 1大船中央病院内科

ページ範囲:P.2093 - P.2096

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 前回までは,腹痛に関するフィジカルについて解説しました.今回から第11回まで腹部膨満について解説していきたいと思います.
 皆さんは日常診療で腹部の視診をどのくらい意識されていますか.身体診察で有名な教科書としてSapiraやBatesは比較的よく知られていますが,Degowin1)は意外に知られていません.Degowinには“abdominal profile”という項目があり,腹部の視診が重要であるというメッセージがあります.Degowinによると,腹部膨隆のパターンにはいくつかあり,腹部診察を始める際には,いきなりお腹を触るのではなく,まず“おなかを真横からみる”ことが勧められています.
 さて症例を提示しましょう.
 
*本論文中、関連する動画を見ることができます(公開期間:2024年11月30日まで公開)。

参考文献

1)LeBond RF, et al: DeGowin's Diagnostic Examination. 9th ed, p 473, McGrawHills, New York, 2009
2)徳田安春:Dr. 徳田と学ぶ病歴と診察によるエビデンス内科診断・11.総合診療25:678, 2015
3)Guarino JR:Auscultatory percussion of the urinary bladder. Arch Intern Med 145:1823-1825, 1985

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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