icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina59巻12号

2022年11月発行

文献概要

特集 避けて通れない心不全診療—総合内科力・循環器力を鍛えよう! 心不全の新薬について

新しい薬:洞結節阻害薬 イバブラジンの出番はいつですか?

著者: 佐野元昭1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部循環器内科

ページ範囲:P.2248 - P.2253

文献購入ページに移動
Point
◎イバブラジンは洞結節に作用して心拍数を減らす薬である.
◎駆出率が低下した洞調律の心不全に対する予後改善効果が証明されている.
◎不全心筋においては,心拍出量を落とさずに,心拍数を落とすことが可能である.
◎同じ徐拍化効果のある心不全治療薬として,忍容性や運動耐容能の改善という点においてイバブラジンのほうがβ遮断薬よりも優れている.

参考文献

1)Swedberg K, et al;SHIFT Investigators:Ivabradine and outcomes in chronic heart failure(SHIFT);A randomised placebo-controlled study. Lancet 376:875-885, 2010
2)Tsutsui H, et al:J-SHIFT study investigators. Efficacy and safety of Ivabradine in Japanese patients with chronic heart failure - J-SHIFT study. Circ J 83:2049-2060, 2019
3)Reil JC, et al:Selective heart rate reduction with ivabradine unloads the left ventricle in heart failure patients. J Am Coll Cardiol 62:1977-1985, 2013
4)Volterrani M, et al:Effect of carvedilol, ivabradine or their combination on exercise capacity in patients with heart failure(the CARVIVA HF trial). Int J Cardiol 151:218-224, 2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら