icon fsr

雑誌目次

雑誌文献

medicina59巻13号

2022年12月発行

雑誌目次

特集 令和の頭痛診療—プライマリ・ケア医のためのガイド

著者: 竹島多賀夫

ページ範囲:P.2324 - P.2325

 令和3年(2021年)は,カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)関連抗体薬がわが国でも片頭痛治療に使用できるようになり,『頭痛の診療ガイドライン2021』が改訂・公開されました.まさに,わが国の頭痛医療のマイルストーンとなる年でした.頭痛関連の講演会や勉強会,さまざまな情報提供がなされるようになり,新たに頭痛診療に興味をもっていただいた方や,これまで以上に頭痛診療に取り組もうとする方も増えています.このようなわが国における頭痛医療の状況をふまえ,プライマリ・ケアに携わる医師や研修医,さらには薬剤師,看護師,臨床心理士,理学療法士など,頭痛診療に関わるすべての医療従事者にわかりやすく包括的な情報を提供できる特集をめざして企画させていただきました.執筆陣はわが国の頭痛医療のトップエキスパート,オピニオンリーダーとしてご活躍の方々にお願いしました.
 座談会には,総合診療のトップエキスパートである生坂政臣先生と,わが国を代表する頭痛専門医である五十嵐久佳先生をお招きしました.

特集を読む前に あなたの理解度チェック!

ページ範囲:P.2326 - P.2329

●今月の特集執筆陣による出題です.頭痛診療に関する理解度をチェックしてみましょう!

座談会

頭痛患者のpatient journeyを見据えた診療—頭痛難民を作らないための心得

著者: 竹島多賀夫 ,   五十嵐久佳 ,   生坂政臣

ページ範囲:P.2330 - P.2337

頭痛はとてもありふれた症状・疾患ですので,多くのプライマリ・ケア医の先生方が診ていらっしゃるかと思います.なかには非常にこじれてしまい,医療機関などを転々とされている患者さんもいらして,私はそうした患者さんたちを“頭痛難民”と呼んでいます.本日は,頭痛診療の両極端の立ち位置にいらっしゃるお二人の先生に,ご意見を伺う形でディスカッションができればと思います.(竹島)

頭痛診療Start-Up

頭痛診療概論—これから頭痛診療に参入するためのガイド

著者: 橋本洋一郎 ,   稲富雄一郎 ,   米原敏郎

ページ範囲:P.2338 - P.2342

Point
◎頭痛診療は「頭痛という症状」を「頭痛という疾患」(頭痛性疾患)に診断することがポイントである.
◎「困りごと」すなわち「受診の目的」を上手く聞き出し,頭痛の「ABCDE分類」を利用して頭痛診療の入口とするが,red flag sign(赤旗徴候:SNNOOP10 list活用)を見逃さない.
◎慢性・反復性頭痛であれば薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)を確認し,次に片頭痛があるのか,緊張型頭痛があるのか,さらに他の疾患があるのかなどを診断していく.
◎『国際頭痛分類第3版』と『頭痛の診療ガイドライン2021』は頭痛診療で必携である.

危険な頭痛を見分ける

著者: 川崎一史 ,   山元敏正

ページ範囲:P.2345 - P.2349

Point
◎二次性頭痛では,診断の遅れや不適切な治療により重篤な転機をたどる可能性がある.
◎二次性頭痛は,国際頭痛分類第3版の診断基準によって診断される.
◎二次性頭痛を疑うレッドフラッグとしてSNNOOP10リストが有用である.

頭痛患者の問診と身体診察のコツ

著者: 石鎚啓 ,   滝沢翼

ページ範囲:P.2350 - P.2353

Point
◎問診と身体診察は,一次性頭痛と二次性頭痛の鑑別,診断を行ううえで非常に重要である.
◎問診票を用いて網羅的に問診することが理想だが,患者の容態次第で臨機応変に情報収集する.
◎まずはバイタル,意識レベルを確認する.異常を認める場合には適切な対応を行ったうえで,一般身体所見,神経学的所見の確認を行う.
◎診療のうえで問診および身体診察は最も重要であるが,重篤な疾患を否定しきれない場合には検査も組み合わせて診断を進める.

片頭痛を見逃さない—片頭痛診断のポイント

著者: 粟木悦子

ページ範囲:P.2354 - P.2357

Point
◎片頭痛の診断はICHD-3に準拠して行うことが推奨されている.主要な片頭痛タイプとして「前兆のない片頭痛」と「前兆のある片頭痛」がある.
◎プライマリ・ケアにおいて,過小診断を避け簡便に片頭痛を診断するためには,4-item migraine screenerなどの片頭痛スクリーナーの使用が有用である.
◎肩凝り,頸筋の凝りも,「非拍動性の,締め付けるような,圧迫されるような」頭痛性状も,緊張型頭痛と片頭痛の鑑別には必ずしも役立たない.
◎患者の支障度の高い片頭痛を見逃さないためには,まずは片頭痛存在の可能性を視野に入れたアプローチが望ましい.
◎現在の診断基準に照らし合わせると,繰り返すつらい頭痛を訴えて受診する患者の大部分は片頭痛と診断される.

片頭痛の急性期治療—トリプタン,NSAIDs,ジタン,制吐薬を上手に使う

著者: 古和久典

ページ範囲:P.2360 - P.2364

Point
◎理想的な片頭痛急性期治療とは,①2時間以内に頭痛が消失し,②普段と同じレベルの活動(function)が可能となり,③不快な有害事象(締め付け感,だるさなど)がないか最小限である,と規定されている.
◎片頭痛急性期の実践的な治療戦略として,軽度〜中等度の頭痛であれば最初に非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を使用し,中等度〜重度の頭痛,あるいは軽度〜中等度であっても,NSAIDsの効果が乏しい場合にはトリプタンやジタンを使用することを考慮する.

連日性頭痛と鎮痛薬乱用への対応

著者: 辰元宗人 ,   雨澤奈津美

ページ範囲:P.2370 - P.2373

Point
◎国際頭痛分類第3版(ICHD-3)において,二次性頭痛である「物質またはその離脱による頭痛」は,「物質の使用または曝露による頭痛」,「薬剤の使用過多による頭痛」,「物質離脱による頭痛」の3つに細分化されている.
◎薬剤の使用過多による頭痛(medication-overuse headache:MOH)は,一次性頭痛をもつ患者が頭痛治療薬を頻回に服用することにより新たに起こる頭痛である.
◎MOHの発症は,心理的要因だけでなく遺伝的要因や中枢神経系の機能的・器質的変化が関連していると考えられている.
◎MOHの治療は,患者への指導を基に原因薬物の中止,中止後に起こる頭痛への対処,予防治療を行う.

緊張型頭痛の診断と治療

著者: 石井亮太郎

ページ範囲:P.2374 - P.2377

Point
◎緊張型頭痛は頭蓋周囲の圧痛を伴う場合が多い.
◎片頭痛との鑑別は困難な場合が多く,片頭痛の予兆期に肩こりを伴うため緊張型頭痛と誤診しやすい.特に慢性片頭痛では頭痛の性状が緊張型頭痛様となる点にも注意する.
◎頻度が低い場合は頓用鎮痛薬,頻度が高い場合には少量のアミトリプチリンによる予防療法が第一選択となる.難治の場合には,非薬物療法を含めた多角的アプローチが推奨されている.

群発頭痛の診断と治療

著者: 團野大介

ページ範囲:P.2378 - P.2381

Point
◎群発頭痛は,一側性の眼窩部を中心とした極めて重度の頭痛で,発作時に同側に結膜充血や流涙などの頭部自律神経症状を伴うことが特徴である.
◎群発頭痛は,数週間〜数カ月間にわたる群発期を有し,群発期には1回/2日〜8回/日の頻度で,15〜180分間の頭痛発作を認める.
◎群発頭痛では,片頭痛と異なり頭痛発作時に,痛みのために落ち着きなく歩き回ったり,頭や体を動かしたりすることが多い.
◎群発頭痛の急性期治療としてスマトリプタン皮下注射と高濃度酸素吸入が有効である.
◎群発頭痛群発期の予防療法としてベラパミル内服や,ステロイド短期間服用がある.

頭痛診療One-up

片頭痛予防療法の適応と既存薬の使い方

著者: 下畑敬子 ,   下畑享良

ページ範囲:P.2382 - P.2386

Point
◎予防療法は,急性期治療のみでは片頭痛による生活上の支障を十分改善できない場合に行われ,具体的には片頭痛発作が月2回以上,あるいは生活に支障をきたす頭痛が月3日以上ある患者,急性期治療薬が禁忌あるいは無効な場合,永続的な神経障害をきたすおそれのある特殊な片頭痛,薬剤の使用過多による頭痛が適応となる.
◎内服による予防療法には,ロメリジン,アミトリプチリン,バルプロ酸,プロプラノロールなどがある.共存症,妊娠の有無により選択する.エビデンスレベルによりグループ分けされている.
◎内服による予防薬は低用量から開始し,時間をかけ十分な用量まで増量する必要がある.そのため予防療法の効果判定は2〜3カ月を要し,有害事象がなければ6〜12カ月は継続する.片頭痛のコントロールが良好であれば漸減,可能であれば中止する.発作頻度の50%減少が治療評価の基準となる.

新規CGRP関連抗体薬の特徴,使い方

著者: 山王直子

ページ範囲:P.2388 - P.2395

Point
◎片頭痛の発症に深く関与するカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)を標的とした片頭痛発症抑制薬が2021年本邦においても認可され,実臨床での治療が開始された.
◎抗CGRPモノクロナール抗体ガルカネズマブ,フレマネズマブ,抗CGRP受容体抗体エレヌマブの3製剤いずれも従来の内服の片頭痛予防薬と比較して片頭痛の病態に即した治療薬であり,有効性が高いと考えられる.
◎新規CGRP関連抗体薬の特徴,使い方について欧州ガイドライン2022-updateを参考に1年間の治療経験を踏まえて解説する.

頭痛患者の生活指導—食事,睡眠,運動,体重,ストレスのコントロール

著者: 瀧川洋史 ,   花島律子

ページ範囲:P.2398 - P.2402

Point
◎頭痛発作には誘発因子と増強因子があり,薬物療法と併用したこれらの因子を避けた生活指導が頭痛発症の予防効果をもたらす場合がある.
◎食事が頭痛発作の誘発因子となることがあるが,すべての患者に共通しているわけではなく,画一的な指導に陥らないように留意すべきである.
◎睡眠やストレスが頭痛の誘発因子となることがあり,良質な睡眠,過剰なストレスの回避,適度なストレス発散は頭痛予防において重要である.
◎運動や体重が頭痛発作に関連していることが指摘されており,適度な運動や体重コントロールに配慮した指導が望ましい.
◎頭痛診療における生活指導においては,頭痛ダイアリーなどを活用しながら誘因を正確に把握した個別の対応が重要である.

群発頭痛以外の三叉神経・自律神経性頭痛—分類と標準治療

著者: 今井昇

ページ範囲:P.2404 - P.2407

Point
◎群発頭痛以外の三叉神経・自律神経性頭痛(TACs)には,発作性片側頭痛,短時間持続性片側神経痛様発作(SUNHA),持続性片側頭痛がある.
◎群発頭痛以外のTACsの鑑別点は,発作の持続時間とインドメタシンの反応性である.
◎発作性片側頭痛,持続性片側頭痛にはインドメタシンが,短時間持続性片側神経痛様発作にはラモトリギンが有効である.

新規発症持続性連日性頭痛

著者: 工藤雅子

ページ範囲:P.2408 - P.2411

Point
◎新規発症持続性連日性頭痛(new daily persistent headache:NDPH)は,国際頭痛分類第3版(ICHD-3)に,「その他の一次性頭痛」として記載されている.
◎NDPHは明確な発症日から寛解することなく連日性に頭痛が続く,独特な一次性頭痛である.
◎NDPHの診断には,二次性頭痛を含めたその他の頭痛性疾患の否定が必要である.
◎治療抵抗性で長期の経過をたどる症例も多い.

三叉神経痛・顔面痛

著者: 北原功雄 ,   白鳥寛明

ページ範囲:P.2412 - P.2417

Point
◎三叉神経痛の主要な病因は,脳内血管による三叉神経起始部の圧迫であると考えられている.
◎三叉神経痛の診断においては,画像所見よりも,患者の症状を詳細に診察して,三叉神経痛に特徴的な臨床症状に着目することが重要である.
◎補助的診断として,神経血管圧迫の存在有無を調べるためのMRI検査が有効である.
◎カルバマゼピンの1日服用量が200 mgを超えた時点,あるいは副作用が出現した時点が,内科治療から外科手術に移行する最適なタイミングである.

月経時片頭痛,妊娠希望・妊婦・授乳婦の頭痛

著者: 内藤子来

ページ範囲:P.2418 - P.2420

Point
◎頭痛,月経痛など鎮痛薬を頻回に服用している女性に気を付ける.
◎妊娠を希望または予定している女性に対しての処方に気を付ける.
◎妊娠中・授乳中だからといって,頭痛の治療をあきらめない.

脳血管障害と頭痛—walk-in SAH,動脈解離,脳静脈血栓症

著者: 菊井祥二 ,   竹島多賀夫

ページ範囲:P.2421 - P.2425

Point
◎頭痛診療では,くも膜下出血(SAH)などの緊急性の高い二次性頭痛を鑑別することが第一歩である.二次性頭痛の鑑別は問診,身体所見,神経学的所見を丁寧にチェックし,画像検査や血液検査,髄液検査などを組み合わせて進める.
◎SAHによる頭痛は,典型的な雷鳴頭痛は約80%であり,軽症例では歩いて来院するwalk in SAHも珍しくない.軽症例ほど誤診率が高く,最も多い特異的な誤診は片頭痛である.
◎頸部動脈解離と脳静脈血栓症では頭痛が唯一の症状のことがあり,特異的な性状もないので,新規の頭痛が持続する場合には,これらの疾患も鑑別疾患に挙げ,詳細な病歴聴取や画像診断が必要である.

血管炎と頭痛—高安動脈炎,巨細胞性動脈炎,原発性中枢神経系血管炎

著者: 尾崎彰彦

ページ範囲:P.2426 - P.2429

Point
◎巨細胞性動脈炎は浅側頭動脈が好発部位の1つである.側頭部を含む部位に起こる頭痛が特徴であり,診断の一助になりえる.
◎高安動脈炎は総頸動脈に病変をきたすことがある.頸動脈痛が診断の一助になりえる.
◎原発性中枢神経系血管炎の診断は,生検が必要であり,できれば皮質血管を含めたい.

頭痛診療のTips&Topics 〈頭痛診療のTips〉

頭痛外来の役割と運営のノウハウ

著者: 松森保彦

ページ範囲:P.2430 - P.2433

Point
◎頭痛外来や頭痛クリニックを標榜することで,疾患としての頭痛の認知度を高め,頭痛患者の受診喚起につながる.
◎医療機関を受診する頭痛は,検査で異常を認めない一次性頭痛が圧倒的に多く,そのなかでも片頭痛の受診率が高い.そのため,頭痛外来では片頭痛を中心に据えた診療体制を構築することで効率化を図ることができる.
◎診療の質を保ちながら,多くの患者に適切な医療を提供するためには,頭痛診療においてもチーム医療の実践が有効であり,それぞれの職種が頭痛に特化することで組織全体の対応力が向上する.
◎診療所(クリニック)でも病院との連携を強化しつつ,地域一次頭痛センターとしての役割を果たすことができる.

患者への説明—IC(インフォームド・コンセント)からSDM(shared decision making)へ

著者: 立岡良久 ,   成瀬玉恵 ,   立岡悠

ページ範囲:P.2434 - P.2438

Point
◎「患者に正しい情報を提供して患者自身に診療方針を選択してもらう」という考え方がIC(インフォームド・コンセント)である.
◎「患者自身の価値観,社会的・家庭的背景,宗教観,信念などの情報,さらには患者の性格,精神状態などをICに反映させて診療方針を患者自身に選択してもらう」という考え方がSDM(shared decision making)である.
◎頭痛診療において,SDMは診療の質や治療効果向上のためにも重要である.
◎適切な問診表,頭痛ダイアリー,治療薬の説明リーフレットや動画などを使用することでSDMの質が向上する.

頭痛ダイアリーの活用

著者: 伊藤康男

ページ範囲:P.2440 - P.2443

Point
◎頭痛ダイアリーの目的は患者の頭痛状況を把握し,情報を効率良く医師に伝えることである.
◎頭痛日数,服薬日数,治療効果など,頭痛診療を行ううえで多くの情報を得ることができる.
◎患者-医師間コミュニケーションの向上に有用であり,問診と組み合わせての使用が望ましい.

慢性頭痛のオンライン診療

著者: 秋山久尚

ページ範囲:P.2444 - P.2449

Point
◎頭痛患者の診断に苦慮する症例や難治例は,積極的に頭痛専門医へ紹介または相談すべきである.
◎さまざまな理由で医療機関を受診できないため,頭痛の的確な診断がなされず,自己流での治療(薬剤の使用過多)となっている慢性頭痛患者が少なくない.
◎オンライン診療は医師法第20条により,かつては禁止されていたが,2020年4月1日から慢性頭痛はオンライン診療の保険適用疾患に追加されている.
◎頭痛患者への遠隔医療(オンライン診療)の併用は,頭痛専門医による継続的頭痛診療を可能とし,薬剤の使用過多を予防するなど有用である.

頭痛診療に役立つ画像診断の知識

著者: 落合諒也 ,   藤井進也 ,   小川敏英

ページ範囲:P.2450 - P.2454

Point
◎非典型的な一次性頭痛や二次性頭痛の診断において,画像診断は欠かせない存在である.
◎臨床情報や身体所見から適切な画像モダリティを選択することは,正確な診断への近道となり得る.
◎普段は使うことの少ない画像シーケンスの知識も備えておくと,特殊な頭痛の診断に役立つことがある.

〈頭痛診療のTopics〉

頭痛の疫学,疾病負担

著者: 清水利彦

ページ範囲:P.2456 - P.2459

Point
◎わが国における片頭痛の有病率は8.4%,緊張型頭痛の有病率は22.3%,群発頭痛の有病率は約0.07〜0.09%とされている.
◎片頭痛は幅広い年代で日常生活への疾病負担が最も大きい神経疾患であることが示されている.
◎片頭痛によるアブセンティーイズムおよびプレゼンティーイズムによる経済的損失額も算出され,個人の生活のみならず社会にも大きな影響を与えていることが示されている.
◎片頭痛急性期治療薬および予防薬に十分満足していないとするデータが報告され,これまでの治療薬では解決できないunmet needsが存在している.

慢性片頭痛のメカニズム

著者: 永田栄一郎

ページ範囲:P.2462 - P.2464

Point
◎反復性片頭痛の年間約3%が慢性片頭痛に移行する.
◎下行性疼痛抑制系の減弱,中枢性感作,発作閾値の低下が慢性化の原因となる.
◎慢性化のリスクファクターとして,女性,遺伝的素因,肥満,うつ病,ストレスなどがある.
◎保護的因子として,予防薬,高学歴,既婚,運動,ストレスマネジメントなどがある.

COVID-19と頭痛—コロナ感染後・ワクチン接種後の頭痛,コロナ禍における頭痛

著者: 鈴木圭輔 ,   松林賢照 ,   椎名智彦

ページ範囲:P.2466 - P.2469

Point
◎頭痛は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の代表的な神経症状である.
◎ワクチン接種後の頭痛は,発熱や注射部位反応などの副反応のようにしばしばみられる.
◎片頭痛はコロナ禍で悪化する場合があり注意が必要である.

起立性調節障害(OD)に伴う頭痛

著者: 田中英高

ページ範囲:P.2470 - P.2473

Point
◎起立性調節障害(orthostatic dysregulation:OD)の頭痛有症状率は6〜7割である.
◎通常は起立性頭痛(起立直後1〜2分以内に生じやすい)で,午前中に強く午後から徐々に改善する場合が多いが,重症ODでは拍動型,絞扼型,頭重型とその性状にバラエティーが多い.
◎複雑な心身医学的機序,すなわち体位変動に伴う循環反応-自律神経反射-心理ストレスが密接に関連する.
◎心理社会的ストレスでは,学校ストレス,家庭ストレス,本人の心の特性(特に神経発達症)を評価することが重要である.

精神疾患と頭痛,認知行動療法

著者: 中村祐三 ,   嶋美香 ,   端詰勝敬

ページ範囲:P.2474 - P.2476

Point
◎精神疾患と頭痛には,①精神疾患に伴う二次性頭痛の場合,②元々の一次性頭痛に精神疾患による頭痛が併存する場合,③一次性頭痛に精神疾患が併存する場合がある.
◎上記①②を正確に診断することは難しく,まずは精神疾患の治療を行い,頭痛がどのように変化するかといった,診断的治療になる場合が多い.
◎慢性難治性頭痛の非薬物療法である認知行動療法は従来の薬物療法と併用することで,患者の低下したQOLに効果を発揮する.

Column

頭痛の診療ガイドライン2021—改訂のポイント

著者: 荒木信夫

ページ範囲:P.2343 - P.2344

 わが国で頭痛分野において,Clinical Question(CQ)を挙げ,その点に関する多くの文献を調べまとめたタイプのガイドラインとしては,初めてのものとなる『慢性頭痛の診療ガイドライン』(編集:日本頭痛学会)1)が2006年に医学書院から出版された.
 その後,日本における頭痛診療の変化に応じて,このガイドラインを改訂する必要が生じた.2011年には,日本頭痛学会と日本神経学会が中心となり,さらに日本神経治療学会,日本脳神経外科学会も加わって,改訂作業が進められた.その結果,『慢性頭痛の診療ガイドライン2013』2)が完成した.この2013年版では,2006年版同様に8つの章に分けて解説した(Ⅰ.頭痛一般,Ⅱ.片頭痛,Ⅲ.緊張型頭痛,Ⅳ.群発頭痛およびその他の三叉神経・自律神経性頭痛,Ⅴ.その他の一次性頭痛,Ⅵ.薬物乱用頭痛,Ⅶ.小児の頭痛,Ⅷ.遺伝子).

降雪視

著者: 柴田護

ページ範囲:P.2358 - P.2359

 visual snow(VS)は日本語では“降雪視”と訳され,視野全体にアナログテレビのホワイトノイズや砂嵐のような細かい点が現れるために,点描のような光景が自覚される現象である.脳外傷,眼疾患,幻覚剤持続性知覚障害などで出現することが知られていたが,1995年にLiuらによって,片頭痛患者に認められる発作後も持続する視覚症状としても報告された1).その後,VSは視覚保続や増強された内視現象など他の視覚異常を高率に合併することが明らかになり,visual snow syndrome(VSS)の概念が提唱された.VSSは片頭痛患者でない者にも認められることも明らかとなっている.現時点ではVSは視覚情報処理システムやネットワークの異常を原因とする症候群の一症状と考えられている.
 1995年にLiuらは,持続性陽性視覚性現象(persistent positive visual phenomenon:PPVP)を呈する10名の片頭痛患者の臨床症状や検査所見を報告した1).この視覚症状は,アナログテレビのホワイトノイズ,雪,蟻の隊列,雨などと形容される物体が全視野に重畳する現象であり,点滅を伴う場合もあった.いずれの患者も,神経学的検査と眼科的検査は正常であった.8名で脳波検査が施行されたが異常なく,頭部MRIでは非特異的な両側頭頂葉白質病変や微小な静脈性血管腫を認めるのみで,症状との関連性は明らかでなかった.一方,この研究では一部の症例で,脳血流SPECTが施行されていたが,一貫した傾向は認められなかった.この時点では,この特異な視覚症状は片頭痛の合併症と考えられていた.Jägerらは,PPVPをvisual snow(VS)と呼び,これを呈する片頭痛患者2名と典型的な視覚性前兆を呈する片頭痛患者2名の脳MRIの拡散強調画像とADCマップを解析し,明らかな異常を認めなかったと報告している2).したがって,VSは脳の器質的異常を伴わない機能的変化を反映した現象と考えられた.

片頭痛と認知症

著者: 髙橋牧郎

ページ範囲:P.2366 - P.2368

 片頭痛と認知症の関連性については議論の余地があり,そのような臨床研究は非常に少ない.いくつかのpopulation-basedの観察研究が施行されており,片頭痛が認知症,特に血管性認知症のリスクであることが示されている.近年,これらの臨床研究のデータベースを基にメタアナリシスの解析が報告された.約25万人を対象とした大規模メタ解析では,片頭痛はすべての認知症のリスクを上げることが示されている(認知症リスク比1.340,Alzheimer病リスク比2.49,血管性認知症リスク比1.51)1).本稿では各国で示された片頭痛と認知症の関連性につき,紹介する.

経口CGRP受容体拮抗薬(ゲパント系薬剤:gepant)

著者: 西郷和真

ページ範囲:P.2396 - P.2397

ゲパント系薬剤とは
 長年,頭痛研究において,頭痛・疼痛と関連しているペプチドとしてカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)が知られてきた.2021年に,このCGRPやその受容体を阻害する抗CGRP関連抗体薬として,ガルカネズマブ,フレマネズマブ,エレヌマブが日本で発売された.近年,この抗CGRP関連抗体薬の治療効果から,CGRP受容体の拮抗薬である低分子の経口CGRP受容体拮抗薬・ゲパント系薬剤にも,注目が集まっている.
 いままでの基礎的な研究によって,ゲパント系薬剤はCGRPに特異的に拮抗する低分子薬剤として使用されてきた1).これら薬剤は,既存の抗体薬と異なり,低分子であるため内服や点鼻薬として使用できることが特徴である.また,その持続時間から急性期治療薬だけてなく,予防薬としての作用がある点も注目されている.また,最近の研究からゲパント系薬剤はCGRP受容体に対する拮抗作用により効果を発現すると考えられているが,細胞系の研究において,アミリンに高い親和性のあるAMY1受容体にも作用する報告がある2〜4)

頭痛の日・JPAC

著者: 石﨑公郁子 ,   菊井祥二 ,   田畑かおり

ページ範囲:P.2460 - P.2461

 わが国には約4,000万人の慢性頭痛患者が存在し,そのうち約800万人が片頭痛患者である.片頭痛はGlobal Burden of Disease Study2016(GBD2016)において日常生活に支障をきたす原因疾患の2番目に挙げられており,その症状は軽くないと言える.にもかかわらず,頭痛性疾患は社会的に疾患としての認識が乏しく,多くの患者が医療機関を受診していない.頭痛は多くの人が経験することが多い「症候」でもあるため,「たかが頭痛」と捉えられてしまう.そのため患者は苦痛を感じながらも「たかが頭痛」で仕事や家事を休むことや医療機関を受診することを躊躇してしまい,適切な治療を受ける機会を逃している.さらに医療者側の問題として,頭痛性疾患の重症度に対する認識不足や診断・治療に対する知識不足がみられる場合があり,必ずしも患者が望む頭痛診療を提供できていないこともある.
 頭痛性疾患に関する啓発の1つとして,日本頭痛学会と日本頭痛協会では,2月22日を「頭痛の日」と制定し活動している.毎年テーマを決め,それに基づくポスターなどを作製し発信することで,頭痛に関する知識の普及に努めている.2022年は頭痛診療のイメージカラーであるグリーンを基調としたピンバッチが作成され配布された.

連載 ローテクでもここまでできる! おなかのフィジカル診断塾・9

—腹部膨満 その2—腸閉塞のフィジカル—お腹をじっと視てみよう!

著者: 中野弘康

ページ範囲:P.2315 - P.2318

 前回は腹部膨満感のなかでも,尿閉のフィジカルについて解説しました.今回は,おなかを視ることが診断に役立った間欠的な腹痛を訴えた症例をご紹介します.おなかを視ることの大切さはこれまでにも何度かお話しする機会がありましたが,今回は“おなかの表面から腸蠕動を視る”ことに注目していきましょう.
 
*本論文中、関連する動画を見ることができます(公開期間:2024年12月31日まで公開)。

治らない咳,どう診る・どう処方する?・12

結核・非結核性抗酸菌症の咳嗽・喀痰

著者: 中島啓

ページ範囲:P.2477 - P.2481

ポイント
・結核や非結核性抗酸菌症を疑う場合は,喀痰抗酸菌塗抹・培養検査を3回行う.
・結核と非結核性抗酸菌症の治療開始後は,効果判定のために定期的な喀痰抗酸菌塗抹・培養検査を行う.
・結核と非結核性抗酸菌症が治療開始後に,症状の改善が乏しいあるいは症状の悪化を認める場合は,原疾患の悪化,結核では初期悪化を鑑別に挙げる.他の要因としては,薬剤性肺障害,肺癌などの他疾患合併を考慮する.

ここが知りたい! 欲張り神経病巣診断・19

ものが二重に見える!? 外眼筋麻痺の臨床①—中脳梗塞の臨床

著者: 難波雄亮

ページ範囲:P.2482 - P.2486

 「ものが二重に見える」といった場合,視神経や網膜の病変を除外したのち,外眼筋麻痺による影響を考慮します.外眼筋麻痺でよく遭遇するのが動眼神経麻痺です.動眼神経麻痺をみた場合,どのような病変を想定すべきでしょうか? 代表的な脳動脈瘤や糖尿病性神経障害ばかりではありません.今回は,動眼神経麻痺とその他の神経症状をきたす疾患について勉強していきましょう!

続・ケースレポートを書こう! “論文の軸の設定”トレーニング・12【最終回】

Haemophilus influenzae type aによる多発関節炎を伴う侵襲性インフルエンザ菌感染症の症例〜稀もしくは新規の病気・病原体〜

著者: 見坂恒明

ページ範囲:P.2487 - P.2491

 最終回となる今回は,ケースレポートにできる症例(①ある疾患の新規な症状・所見・経過,②ある薬剤の新規な副作用・薬剤相互作用,③2つの疾患間に予想外の関連性,④ある疾患の新規な診断方法,⑤ある疾患の新規な治療方法,予想外の治療効果,⑥稀もしくは新規の病気・病原体)のうち,⑥に該当する症例を提示する.
 次の症例提示1)を読んで,第1新規性,第2新規性(または臨床的有用性)について考えてみよう.

主治医の介入でこれだけ変わる! 内科疾患のリハビリテーション・16 疾患別リハビリ・運動療法の実際

脳血管障害

著者: 上月正博

ページ範囲:P.2492 - P.2498

 脳血管障害は,わが国の死亡原因では悪性新生物,心疾患,老衰に次いで第4位を占める1).また,脳血管障害は,要介護となる原因では認知症に次いで第2位である2).脳血管障害は,脳梗塞,脳出血,くも膜下出血の3つに分類されるが,わが国では脳血管障害の約75%は脳梗塞である.脳硬塞は,ラクナ梗塞,アテローム血栓性脳梗塞,心原性脳塞栓症に分類される.
 脳血管障害に対する急性期治療の進歩により死亡率は減少したが,後遺障害を伴う慢性期脳血管障害患者は増加しており,リハビリテーション(以下,リハビリ)治療の重要性が増している.特に医療機関の退院後に地域で行われる生活期(維持期)のリハビリは,地域包括ケアの観点からも今後一層必要になると予想され,本誌の読者が関与する機会が多くなると考えられる.そこで本稿では,脳血管障害に対する生活期のリハビリ・運動療法を解説する.

目でみるトレーニング

問題1039・1040・1041

著者: 川上徹 ,   村島美穂 ,   梶原祐策

ページ範囲:P.2499 - P.2504

書評

—岩田 健太郎,林 祥史 著—カンボジア医療の歴史,現在,そして未来—世界で役に立ちたいあなたへ

著者: 尾藤誠司

ページ範囲:P.2365 - P.2365

◆大人であることの要件
 ヘルスケアというサービス産業に従事している人は幸せだと思います.その職種で仕事をしているだけで,なんとなく人の役に立っているような気分を味わえるからです.嫌味ではなく,実際に役に立っていると思います.一方で,そのような立場を得ることは弱みでもあります.「ありがとうございます」と言われる立場の日常によって,「はたして,自分は本当に世界の役に立っているのか?」「世界は,もっと善くなってよいのではないか?」という問いを立てにくくなるからです.
 本書は2部に分かれていて,前半はメインタイトルの通り,カンボジア医療の過去から現在までの状況,さらにはカンボジアという国やそこに住む人々が経験した歴史と医療との関係について多くの資料とともに紹介されています.このテキストが一般的なカンボジア医療の現状紹介と異なっているのは,おそらくイワタ先生のなかに「自分はなぜカンボジアに惹かれ,カンボジアを訪れ続けるのか?」という問いがあり,その問いに答えるために書かれたテキストだからでしょう.特に,カンボジアの社会と人々が経験した歴史について,自らに言い聞かせるようにイワタ先生の文章が進んでいるのが印象的です.

--------------------

目次

ページ範囲:P.2320 - P.2322

読者アンケート

ページ範囲:P.2505 - P.2505

バックナンバーのご案内

ページ範囲:P.2506 - P.2507

購読申し込み書

ページ範囲:P.2508 - P.2508

次号予告

ページ範囲:P.2509 - P.2509

奥付

ページ範囲:P.2510 - P.2510

「medicina」第59巻 総目次

ページ範囲:P. - P.

基本情報

medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

雑誌購入ページに移動

バックナンバー

60巻13号(2023年12月発行)

特集 一般医家のための—DOAC時代の心房細動診療

60巻12号(2023年11月発行)

特集 内科医が遭遇する皮膚疾患フロントライン—「皮疹」は現場で起きている!

60巻11号(2023年10月発行)

増大号特集 患者さんの質問にどう答えますか?—言葉の意味を読み解きハートに響く返答集

60巻10号(2023年9月発行)

特集 ミミッカー症例からいかに学ぶか

60巻9号(2023年8月発行)

特集 症例から読み解く—高齢者診療ステップアップ

60巻8号(2023年7月発行)

特集 浮腫と脱水—Q&Aで学ぶジェネラリストのための体液量異常診療

60巻7号(2023年6月発行)

特集 整形外科プライマリ・ケア—内科医が知りたい整形外科疾患のすべて

60巻6号(2023年5月発行)

特集 Common diseaseの処方箋ファイル—臨床経過から学ぶ20症例

60巻5号(2023年4月発行)

特集 臨床医からみたPOCT

60巻4号(2023年4月発行)

増刊号 探求!マイナーエマージェンシー

60巻3号(2023年3月発行)

特集 令和の脳卒中ディベート10番勝負—脳卒中治療ガイドライン2021とその先を識る

60巻2号(2023年2月発行)

特集 慢性疾患診療のお悩みポイントまとめました—高血圧からヘルスメンテナンスまで

60巻1号(2023年1月発行)

特集 10年前の常識は非常識!?—イマドキ消化器診療にアップデート

59巻13号(2022年12月発行)

特集 令和の頭痛診療—プライマリ・ケア医のためのガイド

59巻12号(2022年11月発行)

特集 避けて通れない心不全診療—総合内科力・循環器力を鍛えよう!

59巻11号(2022年10月発行)

増大号特集 これからもスタンダード!—Quality Indicatorの診療への実装—生活習慣病を中心に

59巻10号(2022年9月発行)

特集 ちょっと待って,その痛み大丈夫?—“見逃してはいけない痛み”への安全なアプローチ

59巻9号(2022年8月発行)

特集 不安を自信に変える心電図トレーニング—専門医のtipsを詰め込んだ50問

59巻8号(2022年7月発行)

特集 日常診療に潜む臨床検査のピットフォールを回避せよ

59巻7号(2022年6月発行)

特集 抗菌薬の使い方—敵はコロナだけにあらず! 今こそ基本に立ち返る

59巻6号(2022年5月発行)

特集 ジェネラリストの羅針盤—医学部では教わらなかった28のクエスチョン

59巻5号(2022年4月発行)

特集 症例から学ぶ—電解質と体液量管理のベストアンサー

59巻4号(2022年4月発行)

増刊号 フィジカル大全

59巻3号(2022年3月発行)

特集 成人が必要とするワクチン—生涯を通した予防接種の重要性

59巻2号(2022年2月発行)

特集 意外と知らない? 外用薬・自己注射薬—外来診療での適“剤”適所

59巻1号(2022年1月発行)

特集 クリニカルクエスチョンで学ぶ糖尿病治療薬—糖尿病治療の新しい潮流

56巻13号(2019年12月発行)

特集 プライマリ・ケアのための—ポリファーマシー「超」整理法

56巻12号(2019年11月発行)

特集 内科医が押さえておくべき—検査の考えかたと落とし穴

56巻11号(2019年10月発行)

特集 不明熱を不明にしないために—実践から考えるケーススタディ

56巻10号(2019年9月発行)

特集 脱・「とりあえずCT」!—スマートな腹痛診療

56巻9号(2019年8月発行)

特集 みんなが知っておきたい透析診療—透析のキホンと患者の診かた

56巻8号(2019年7月発行)

特集 一歩踏み込んだ—内科エマージェンシーのトリセツ

56巻7号(2019年6月発行)

特集 抗菌薬をアップデートせよ!—耐性菌に立ち向かう! 適正化の手法から新薬の使い分けまで

56巻6号(2019年5月発行)

特集 糖尿病診療の“Q”—現場の疑問に答えます

56巻5号(2019年4月発行)

特集 しまった!日常診療のリアルから学ぶ—エラー症例問題集

56巻4号(2019年4月発行)

増刊号 一人でも慌てない!—「こんなときどうする?」の処方箋85

56巻3号(2019年3月発行)

特集 TPOで読み解く心電図

56巻2号(2019年2月発行)

特集 抗血栓療法のジレンマ—予防すべきは血栓か,出血か?

56巻1号(2019年1月発行)

特集 枠組みとケースから考える—消化器薬の選び方・使い方

55巻13号(2018年12月発行)

特集 これからの心不全診療への最新アプローチ—予防からチーム医療・先進医療まで

55巻12号(2018年11月発行)

特集 内科医のための「ちょいあて」エコー—POCUSのススメ

55巻11号(2018年10月発行)

特集 どんとこい! 内科医が支える—エンド・オブ・ライフ

55巻10号(2018年9月発行)

特集 クリティカル・ケアを極める—一歩進んだ総合内科医を目指して

55巻9号(2018年8月発行)

特集 もっともっとフィジカル!—黒帯級の技とパール

55巻8号(2018年7月発行)

特集 血液疾患を見逃さないために—プライマリ・ケアと専門医コンサルトのタイミング

55巻7号(2018年6月発行)

特集 ここさえ分かれば—輸液・水・電解質

55巻6号(2018年5月発行)

特集 プロブレムから学ぶ感染症診療—すぐに役立つ厳選シナリオ30選

55巻5号(2018年4月発行)

特集 明日のために解くべし!—総合内科問題集

55巻4号(2018年4月発行)

増刊号 プライマリ・ケアでおさえておきたい—重要薬・頻用薬

55巻3号(2018年3月発行)

特集 —クリニカル・クエスチョンで学ぶ—循環器薬の使い方

55巻2号(2018年2月発行)

特集 —デキる内科医の—神経内科コンサルト

55巻1号(2018年1月発行)

特集 気管支喘息・COPD診療に強くなる

icon up
あなたは医療従事者ですか?