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文献詳細

雑誌文献

medicina59巻13号

2022年12月発行

文献概要

特集 令和の頭痛診療—プライマリ・ケア医のためのガイド 頭痛診療One-up

三叉神経痛・顔面痛

著者: 北原功雄1 白鳥寛明2

所属機関: 1東光会北総白井病院脳神経外科 2東光会北総白井病院放射線科手術支援部

ページ範囲:P.2412 - P.2417

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Point
◎三叉神経痛の主要な病因は,脳内血管による三叉神経起始部の圧迫であると考えられている.
◎三叉神経痛の診断においては,画像所見よりも,患者の症状を詳細に診察して,三叉神経痛に特徴的な臨床症状に着目することが重要である.
◎補助的診断として,神経血管圧迫の存在有無を調べるためのMRI検査が有効である.
◎カルバマゼピンの1日服用量が200 mgを超えた時点,あるいは副作用が出現した時点が,内科治療から外科手術に移行する最適なタイミングである.

参考文献

1)Headache Classification Committee of the International Headache Society(IHS):The International Classification of Headache Disorders, 3rd edition. Cephalalgia 38:1-211, 2018
2)増田 豊:三叉神経痛.日本臨牀59:1722-1726, 2001
3)Fromm GH, et al:Pre-trigeminal neuralgia. Neurology 40:1493-1495, 1990
4)Evans RW, et al:Pretrigeminal neuralgia. Headache 45:242-244, 2005
5)北原功雄,他:特発性三叉神経痛に対する内服薬carbamazepinの限界.慢性疼痛34:155-159, 2015
6)北原功雄,他:三叉神経痛の神経血管減圧術後に見られた2種類の再発例:一過性再発と持続性再発.慢性疼痛34:140-142, 2015
7)北原功雄,他:三叉神経痛術後の顔面痛と非定型歯痛の混在.慢性疼痛34:31-36, 2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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