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雑誌詳細

文献概要

特集 令和の頭痛診療—プライマリ・ケア医のためのガイド 頭痛診療のTips&Topics 〈頭痛診療のTips〉

頭痛外来の役割と運営のノウハウ

著者: 松森保彦1

所属機関: 1仙台頭痛脳神経クリニック

ページ範囲:P.2430 - P.2433

Point
◎頭痛外来や頭痛クリニックを標榜することで,疾患としての頭痛の認知度を高め,頭痛患者の受診喚起につながる.
◎医療機関を受診する頭痛は,検査で異常を認めない一次性頭痛が圧倒的に多く,そのなかでも片頭痛の受診率が高い.そのため,頭痛外来では片頭痛を中心に据えた診療体制を構築することで効率化を図ることができる.
◎診療の質を保ちながら,多くの患者に適切な医療を提供するためには,頭痛診療においてもチーム医療の実践が有効であり,それぞれの職種が頭痛に特化することで組織全体の対応力が向上する.
◎診療所(クリニック)でも病院との連携を強化しつつ,地域一次頭痛センターとしての役割を果たすことができる.

参考文献

1)Sakai F, Igarashi H:Prevalence of migraine in Japan;A nationwide survey Cephalalgia 17:15-22, 1997
2)松森保彦,藤原 悟:頭痛外来開設による頭痛診療の変化—地方脳神経基幹病院における頭痛外来の役割—.日頭痛会誌38:261, 2011
3)Matsumori Y, et al:Burden of Migraine in Japan;Results of the ObserVational Survey of the Epidemiology, tReatment, and Care Of MigrainE(OVERCOME[Japan])Study. Neurol Ther 11:205-222, 2022
4)日本神経学会・日本頭痛学会・日本神経治療学会(監)頭痛の診療ガイドライン作成委員会(編):頭痛の診療ガイドライン2021,医学書院,2021
5)三浦留美子,他:頭痛専任看護師の関与による頭痛診療の工夫.日頭痛会誌43:314, 2016

掲載雑誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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