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雑誌詳細

文献概要

特集 令和の頭痛診療—プライマリ・ケア医のためのガイド 頭痛診療のTips&Topics 〈頭痛診療のTips〉

慢性頭痛のオンライン診療

著者: 秋山久尚1

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学内科学(脳神経内科)

ページ範囲:P.2444 - P.2449

Point
◎頭痛患者の診断に苦慮する症例や難治例は,積極的に頭痛専門医へ紹介または相談すべきである.
◎さまざまな理由で医療機関を受診できないため,頭痛の的確な診断がなされず,自己流での治療(薬剤の使用過多)となっている慢性頭痛患者が少なくない.
◎オンライン診療は医師法第20条により,かつては禁止されていたが,2020年4月1日から慢性頭痛はオンライン診療の保険適用疾患に追加されている.
◎頭痛患者への遠隔医療(オンライン診療)の併用は,頭痛専門医による継続的頭痛診療を可能とし,薬剤の使用過多を予防するなど有用である.

参考文献

1)CQⅠ-6 病診連携は一次性頭痛診療に有用か.日本神経学会,他(監),「頭痛の診療ガイドライン」作成委員会(編):頭痛の診療ガイドライン2021,医学書院,pp 19-21, 2021
2)日本医学会連合:オンライン診療の初診に適さない症状:医師用.日本医学会連合(編):オンライン診療の初診に関する提言,pp 4-12, 2021
3)日本医学会連合:オンライン診療の初診での投与について十分な検討が必要な薬剤.日本医学会連合(編):オンライン診療の初診に関する提言,pp 20-23, 2021
4)CQⅠ-24 頭痛診療において遠隔医療は有用か.日本神経学会,他(監),「頭痛の診療ガイドライン」作成委員会(編):頭痛の診療ガイドライン2021,医学書院,pp 71-77, 2021
5)Chiang CC, et al:Patient experience of telemedicine for headache care during the COVID-19 pandemic;An American Migraine Foundation survey study. Headache 61:734-739, 2021
6)American Headache Society:Conducting a Telemedicine Neurologic Exam. https://www.youtube.com/watch?v=m4ntpFyZIv8(2022年9月閲覧)
7)Akiyama H, Hasegawa Y:A trial case of medical treatment for primary headache using telemedicine. Medicine(Baltimore)97:e9891, 2018

掲載雑誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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