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文献詳細

雑誌文献

medicina59巻2号

2022年02月発行

文献概要

特集 意外と知らない? 外用薬・自己注射薬—外来診療での適“剤”適所 貼付薬

変形性関節症での使い分け

著者: 普天間朝拓1

所属機関: 1沖縄県立中部病院整形外科

ページ範囲:P.327 - P.331

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Point
◎整形外科に限らず,患者から鎮痛貼付薬(主に湿布薬)の処方を希望される場面は少なくない.貼付薬の種類による患者満足度に大きな違いはないと思われるが,使用方法や合併症によって,患者満足度は大きく変わってくる.
◎変形性関節症に対する貼付薬の使用は,決して治療の中心になるものではないが,その簡便さ,副作用の少なさといった点で患者からの評価は好意的である.
◎特に変形性膝関節症において非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)貼付薬はベネフィットが大きく,膝以外の変形性関節症についてはエビデンスが低いものの,内服に比べて消化器障害のリスクが低く,総じて安全と評価されている.

参考文献

1)川口 浩:変形性膝関節症の国内外のガイドライン.日関病誌35:1-9, 2016
2)杉林堅次:疼痛に対する皮膚適用製剤の現状と今後.Drug Delivery System 26:450-456, 2011
テープ 添付文書
テープ)の薬理学的特徴と臨床試験成績.日薬理誌151:221-227, 2018
5)八田羽幾子:新規NSAIDエスフルルビプロフェンテープ剤の変形性関節症を対象とした臨床開発研究—経皮吸収向上がもたらす効果と安全性の検討.東京薬科大学大学院 薬学研究科博士論文,2018
6)澤野 浩:変形性膝関節症に対するエスフルルビプロフェンテープの有用性検討.日関病誌38:23-27, 2019
7)横山真咲代,他:国内における患者による貼付剤の使用に関する文献検討.横浜看護学雑誌12:12-20, 2019
8)林 雅彦,他:経皮吸収型鎮痛・抗炎症剤の自己貼付に対する患者意識と手段的日常生活動作との関係—バーセル指数60点以上の高齢患者において.医療薬学41:463-470, 2015
9)河内絢及,他:知って得する! 正しい湿布薬の使い方 http://kanazawa-univ-pharm.jp/acanthus/img/rep/files/31_1_1_compress.pdf(2021年12月閲覧)
10)大野洋平:鎮痛外用薬(NSAIDs).レジデントノート21:2250-2257, 2019

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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