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文献詳細

雑誌文献

medicina59巻2号

2022年02月発行

文献概要

特集 意外と知らない? 外用薬・自己注射薬—外来診療での適“剤”適所 点眼薬

結膜炎(細菌性・アレルギー性)での使い分け

著者: 若原直人1

所属機関: 1ひとすみ眼科と内科のクリニック

ページ範囲:P.340 - P.345

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Point
◎充血と眼脂が主体なら細菌性(もしくはウイルス性)結膜炎,瘙痒が主体ならアレルギー性結膜炎の可能性が高い.
◎“細菌性結膜炎”の多くは実際にはウイルス性である可能性が高く,頻用される抗菌点眼薬の効果は限定的と考えられる.漫然とした処方は避けるべきである.
◎アレルギー性結膜炎の第一選択薬は抗アレルギー点眼薬であり,各種抗アレルギー薬の間に効能の差はそれほどない.改善しなければステロイド点眼薬を用いる.
◎ステロイド点眼薬を処方するうえで,眼圧が上昇する可能性があることと,角膜感染症を誘発することを知っておく.

参考文献

1)高村悦子:ステロイド点眼薬の使い方—コツと落とし穴.アレルギー58:613-619, 2009  ※高村先生は眼科医であれば誰もが知っている眼アレルギーの専門家.Google検索ですぐに見つかるし,大変わかりやすいのでお勧めしたい.
2)若原直人:内科医のためのやさしくわかる眼の診かた,羊土社,2017
3)日本眼科アレルギー学会診療ガイドライン作成委員会:アレルギー性結膜疾患診療ガイドライン(第3版).日眼会誌125:741-785, 2021

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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