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文献詳細

雑誌文献

medicina59巻2号

2022年02月発行

特集 意外と知らない? 外用薬・自己注射薬—外来診療での適“剤”適所

点鼻薬

アレルギー性鼻炎での使い分け

著者: 須藤敏1

所属機関: 1沖縄県立中部病院耳鼻咽喉・頭頸部外科

ページ範囲:P.355 - P.360

文献概要

Point
◎アレルギー性鼻炎は通年性アレルギー性鼻炎(主にダニによる)と花粉症に分けられ,くしゃみ,水様性鼻漏,鼻閉の3つが主徴である.
◎アレルギー性鼻炎に効果がある点鼻薬として,鼻噴霧用ステロイド薬と点鼻用血管収縮薬が挙げられる.
◎鼻噴霧用ステロイド薬には性状が液体状と粉末状のタイプがあり,アレルギー性鼻炎の3主徴のいずれに対しても治療効果は高く,全身への副作用は少ない.
◎点鼻用血管収縮薬は鼻閉にのみ有効である.長期間使用すると薬物性鼻炎の原因となるので,使用期間を2週間程度に限定する.

参考文献

1)日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会 鼻アレルギー診療ガイドライン作成委員会(編):鼻アレルギー診療ガイドライン—通年性鼻炎と花粉症2020年版(改訂第9版),ライフ・サイエンス,2020
2)アルフレッサファーマ:トラマゾリン点鼻液0.118%「AFP」 添付文書
点鼻液27.5 μg 56噴霧用 添付文書
4)グラクソ・スミスクライン:フルナーゼ点鼻液50 μg 56噴霧用 添付文書
5)Juel-Berg N, et al:Intranasal corticosteroids compared with oral antihistamines in allergic rhinitis;A systematic review and meta-analysis. Am J Rhinol Allergy 31:19-28, 2017
6)宮之原郁代:アレルギー性鼻炎治療における鼻噴霧用ステロイド薬の新たな位置づけ.日耳鼻会報123:30-35, 2020

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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