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文献詳細

雑誌文献

medicina59巻4号

2022年04月発行

増刊号 フィジカル大全

第2章 循環器

大動脈弁狭窄症

著者: 須藤博1

所属機関: 1大船中央病院内科

ページ範囲:P.66 - P.72

文献概要

Point
☞大動脈弁狭窄症(AS)の診断は,特徴的な収縮期駆出性雑音を捉えることである.
☞特徴的な荒々しい心雑音(“harsh”と表現)を聴いただけで診断がつく.
☞雑音の最強点は,第2肋間胸骨右縁(2RSB)と心尖部を結ぶ“たすき掛け”の領域に広く分布する(どこが最強でもよい).
☞重症ASでは頸動脈は立ち上がりがゆっくりで小さな脈となり(遅脈・小脈),小さな振動を触れる(shudder)ことがある.
☞聴診器を当てれば診断がつくのに,聴診されていない場合が意外に多い.

参考文献

1)Ross J, Braunwald E:Aortic stenosis. Circulation 38(1 Suppl):61-67, 1968
2)山崎直仁:循環器Physical Examination—診断力に差がつく身体診察!,p 13,医学書院,2017
3)McGee S:Evidence-Based Physical Diagnosis, 5th ed, Elsevier, 2022
4)Constant J:Essentials of Bedside Cardiology;A Complete Course in Heart Sounds and Murmurs on CD(Contemporary Cardiology), Humana Press, 2002
5)日本循環器学会,他(編):弁膜症治療のガイドライン(2020年改訂版),2020 https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2020/04/JCS2020_Izumi_Eishi.pdf(2022年1月閲覧)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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