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増刊号 フィジカル大全 第2章 循環器
大動脈弁閉鎖不全症
著者: 山崎直仁1
所属機関: 1高知大学医学部老年病・循環器内科学
ページ範囲:P.73 - P.77
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☞大動脈弁閉鎖不全症(AR)では,拡張期血圧が低下し,脈圧が増大する.
☞ARの各種人名を冠する徴候の多くは,大きな脈圧を反映した身体所見である.
☞軽症ARの雑音を聞き逃さないためには,座位・前屈位で呼気止めを行いながら聴診する必要がある.
☞重症ARでは相対的狭窄のため収縮期雑音が出現し,拡張期雑音と合わせて往復雑音となる.
☞Austin Flint雑音が聴取されたら,ARは重症である可能性が高い.
☞大動脈弁閉鎖不全症(AR)では,拡張期血圧が低下し,脈圧が増大する.
☞ARの各種人名を冠する徴候の多くは,大きな脈圧を反映した身体所見である.
☞軽症ARの雑音を聞き逃さないためには,座位・前屈位で呼気止めを行いながら聴診する必要がある.
☞重症ARでは相対的狭窄のため収縮期雑音が出現し,拡張期雑音と合わせて往復雑音となる.
☞Austin Flint雑音が聴取されたら,ARは重症である可能性が高い.
参考文献
1)山崎直仁:循環器Physical Examination—診断力に差がつく身体診察!.医学書院,2017
2)McGee S:Evidence-Based Physical Diagnosis, 5th ed, Elsevier, Philadelphia, 2021
3)山崎直仁:Austin Flint雑音.総合診療30:1314-1317, 2020
4)Choudhry NK, et al:The rational clinical examination. Does this patient have aortic regurgitation? JAMA:281:2231-2238, 1999
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