icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina59巻4号

2022年04月発行

増刊号 フィジカル大全

第2章 循環器

僧帽弁狭窄症

著者: 藤本卓司1

所属機関: 1耳原総合病院救急総合診療科

ページ範囲:P.78 - P.84

文献概要

Point
☞心基部での1音(S1)亢進,特に心房細動でのS1亢進は僧帽弁狭窄症を疑う契機となる.
☞拡張期ランブルは弱く低調な音である.患者を左半臥位にして聴診器のベル型を軽く密着させ,ベル型1つ分(≒1 inch)ずつずらしていく手法(inching)を用いて,意識的に探してゆく.
☞僧帽弁開放音(OS)は主に2音(S2)分裂との鑑別が問題となるが,坐位〜立位で2つの音の間隔が広がる点がS2分裂との明確な違いである.

参考文献

1)Mangione S, et al:Physical Diagnosis Secrets, 3rd ed, Elsevier, Philadelphia, 2021
2)Constant J:Essentials of Bedside Cardiology for Students and House Staff, Little Brown and Company, Boston, 1989
3)山崎直仁:循環器Physical Examination—診断力に差がつく身体診察!,医学書院,2017
4)Willis GC(著),松村理司(監訳):Dr. ウィリス ベッドサイド診断—病歴と身体診察でここまでわかる!,医学書院,2008
5)沢山俊民:CDによる聴診トレーニング 心音編,改訂第2版,南江堂,1994

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら