文献詳細
増刊号 フィジカル大全
第2章 循環器
文献概要
Point
☞心基部での1音(S1)亢進,特に心房細動でのS1亢進は僧帽弁狭窄症を疑う契機となる.
☞拡張期ランブルは弱く低調な音である.患者を左半臥位にして聴診器のベル型を軽く密着させ,ベル型1つ分(≒1 inch)ずつずらしていく手法(inching)を用いて,意識的に探してゆく.
☞僧帽弁開放音(OS)は主に2音(S2)分裂との鑑別が問題となるが,坐位〜立位で2つの音の間隔が広がる点がS2分裂との明確な違いである.
☞心基部での1音(S1)亢進,特に心房細動でのS1亢進は僧帽弁狭窄症を疑う契機となる.
☞拡張期ランブルは弱く低調な音である.患者を左半臥位にして聴診器のベル型を軽く密着させ,ベル型1つ分(≒1 inch)ずつずらしていく手法(inching)を用いて,意識的に探してゆく.
☞僧帽弁開放音(OS)は主に2音(S2)分裂との鑑別が問題となるが,坐位〜立位で2つの音の間隔が広がる点がS2分裂との明確な違いである.
参考文献
1)Mangione S, et al:Physical Diagnosis Secrets, 3rd ed, Elsevier, Philadelphia, 2021
2)Constant J:Essentials of Bedside Cardiology for Students and House Staff, Little Brown and Company, Boston, 1989
3)山崎直仁:循環器Physical Examination—診断力に差がつく身体診察!,医学書院,2017
4)Willis GC(著),松村理司(監訳):Dr. ウィリス ベッドサイド診断—病歴と身体診察でここまでわかる!,医学書院,2008
5)沢山俊民:CDによる聴診トレーニング 心音編,改訂第2版,南江堂,1994
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