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文献詳細

雑誌文献

medicina59巻4号

2022年04月発行

増刊号 フィジカル大全

第2章 循環器

急性心膜炎,心タンポナーデ,収縮性心膜炎

著者: 宮川和也1 山崎直仁1

所属機関: 1高知大学医学部老年病・循環器内科学

ページ範囲:P.95 - P.99

文献概要

Point
☞心膜疾患のフィジカル所見を解釈するには,最低限の解剖と病態を理解することが必要である.
☞急性心膜炎を疑う場合は,体位や呼吸によって心膜摩擦音と胸部症状が変動することに注意して診察と問診を行う.
☞心タンポナーデではBeckの3徴が有名であるが,臨床で確認すべきフィジカル所見はy谷の浅い頸静脈圧上昇,奇脈,頻脈である.
☞収縮性心膜炎では心膜ノック音,頸静脈の著明なy谷(Friedreich徴候),Kussmaul徴候を確認するが,著明なy谷を意識することが重要である.

参考文献

1)McGee S(著),徳田安春(総監訳),志水太郎,他(監訳):マクギーのフィジカル診断学,原著第4版,診断と治療社,2019
2)山崎直仁:循環器Physical Examination—診断力に差がつく身体診察!,医学書院,2017
3)Kasper DL, et al:Harrison's Principles of Internal Medicine, 19th ed,pp1571-1577,McGraw-Hill Education,2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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