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文献概要
増刊号 フィジカル大全 第6章 血液・腫瘍
リンパ節腫脹
著者: 萩原將太郎1 島原立樹1
所属機関: 1筑波大学附属病院水戸地域医療教育センター水戸協同病院
ページ範囲:P.187 - P.191
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☞リンパ節腫脹は,血液疾患だけでなく感染症,炎症性疾患など広い領域にわたる症状である.
☞正常リンパ節は通常1 cm以下で弾性であるが柔らかい.
☞1 cmを超えるリンパ節は異常と考える.1 cm以内でも鎖骨上窩のリンパ節は悪性腫瘍の可能性を考える.
☞触診する部位は,顎下,前頸部,後頸部,鎖骨上窩,腋窩,肘関節周囲,腹部,鼠径部,大腿,膝関節周囲など全身にある.
☞リンパ節腫脹には安易な抗菌薬投与を行うべきでない.診断のゴールドスタンダードは生検による「病理診断」である.
☞リンパ節腫脹は,血液疾患だけでなく感染症,炎症性疾患など広い領域にわたる症状である.
☞正常リンパ節は通常1 cm以下で弾性であるが柔らかい.
☞1 cmを超えるリンパ節は異常と考える.1 cm以内でも鎖骨上窩のリンパ節は悪性腫瘍の可能性を考える.
☞触診する部位は,顎下,前頸部,後頸部,鎖骨上窩,腋窩,肘関節周囲,腹部,鼠径部,大腿,膝関節周囲など全身にある.
☞リンパ節腫脹には安易な抗菌薬投与を行うべきでない.診断のゴールドスタンダードは生検による「病理診断」である.
参考文献
1)Bickley LS:Bates' Guide to Physical Examination and History Taking. 7th Ed. Lippincott, Philadelphia, 1999
2)Bazemore AW, Smucker DR:Lymphadenopathy and malignancy. Am Fam Physician 66:2103-2110, 2002
3)Gaddey HL, Riegel AM:Unexplained lymphadenopathy;Evaluation and differential diagnosis. Am Fam Physician 94:896-903, 2016
4)Ferrer R:Lymphadenopathy;Differential diagnosis and evaluation. Am fam Physician 58:1313-1320, 1998
5)Winter JN, Peterson LC:Lymphocytosis, lymphadenopathy;Benign or malignant? Hematology 2015:106-110, 2015
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