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文献詳細

雑誌文献

medicina59巻4号

2022年04月発行

文献概要

増刊号 フィジカル大全 第8章 内分泌・代謝

視床下部・下垂体・副腎疾患

著者: 多和田哲郎1 仲里信彦2

所属機関: 1沖縄県立南部医療センター・こども医療センター救急・集中治療科 2沖縄県立南部医療センター・こども医療センター総合内科

ページ範囲:P.249 - P.254

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Point
☞Cushing症候群を疑い,薄い皮膚,出血斑,中心性肥満,皮膚線条,骨粗鬆症の所見を認めたとき,その可能性が高まる.
☞Cushing症候群を疑うが,全身性肥満,皮膚の厚さが正常,満月様顔貌ではない場合には,その可能性は低くなる.
☞先端巨大症の患者は自ら特徴的な顔貌を訴えることは少ない.心血管疾患や糖尿病,消化管疾患で受診したときに,その特徴的な顔貌から先端巨大症を疑えるかどうかである.
☞突然発症の頭痛や意識障害という主訴に対して,下垂体腫瘍が画像上疑われたときには下垂体卒中の可能性も考慮する.

参考文献

1)Loriaux DL:Diagnosis and differential diagnosis of Cushing's syndrome. N Engl J Med 376:1451-1459, 2017
2)Lonser RR, et al:Cushing's disease;Pathobiology, diagnosis, and management. J Neurosurg 126:404-417, 2017
3)McGee S(著),徳田安春(総監訳),志水太郎,他(監訳):マクギーのフィジカル診断学 原著第4版,診断と治療社,2019
, Waltham(2022年1月閲覧)
5)Capatina C, et al:Management of endocrine disease:pituitary tumor apoplexy. Eur J Endocrinol 172:179-190, 2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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