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文献詳細

雑誌文献

medicina59巻4号

2022年04月発行

文献概要

増刊号 フィジカル大全 第10章 脳神経・精神

協調運動障害,運動失調

著者: 菊本東陽1

所属機関: 1埼玉県立大学保健医療福祉学部理学療法学科

ページ範囲:P.311 - P.314

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Point
☞協調運動障害,運動失調は,上肢,下肢,体幹など全身に症状が出現するため,全身のフィジカルアセスメントが必要である.
☞運動失調は,日常生活活動(activities of daily living:ADL)に大きく影響することから,問診によってADLのどのような場面で支障をきたしているのかを確認する.
☞運動失調の検査にあたっては,姿勢や歩行の観察,四肢の一般的検査によって運動失調の有無を確認したあと,各症状の検査に移行し,どんな症状がどの部位に生じているのかを確認する.
☞症状の経時的な変化について検討するために,ICARS(International Cooperative Ataxia Rating Scale),SARA(Scale for the Assessment and Rating of Ataxia)などの運動失調の重症度スケールを併用する.

参考文献

1)菊本東陽:協調性障害の評価.市橋則明(編):理学療法評価学,pp. 164-176,文光堂,2016
2)田崎義昭,斎藤佳雄(著),坂井文彦(改訂):ベッドサイドの神経の診かた改訂18版,南山堂,2016
3)McGee S(著),徳田安春(訳):マクギーのフィジカル診断学原著第4版,診断と治療社,2019
4)日本神経学会・厚生労働省「運動失調の医療基盤に関する調査研究班」監修:脊髄小脳変性症・多系統萎縮症ガイドライン2018,南江堂,2018
5)佐藤和則,他:新しい小脳性運動失調の重症度評価スケールScale for the Assessment and Rating of Ataxia(SARA)日本語版の信頼性に関する検討.BrainNerve 61:591-595, 2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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