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文献詳細

雑誌文献

medicina59巻6号

2022年05月発行

文献概要

特集 ジェネラリストの羅針盤—医学部では教わらなかった28のクエスチョン ジェネラリストはここまで診よう!

身体疾患と精神疾患を同時に診るときに気をつけることは?

著者: 竹村洋典1

所属機関: 1多摩北部医療センター総合診療科

ページ範囲:P.798 - P.801

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Point
◎身体疾患も診療するジェネラリストの精神疾患の診療は,精神科医のアプローチと異なる.協働するにあたっては,治療構造の枠組みを意識する.
◎疲労感などの不定愁訴の鑑別には身体疾患と同時に「うつ病」を入れる.
◎患者の不安症状にはきちんと対応し,治療に当たっては副作用に気を付ける.
◎患者の心の状態は身体疾患の表現に影響を与える.
◎精神疾患の診療にはジェネラリストと精神科医との顔の見える関係構築や,多職種とのタスクシェア・タスクシフトが必要である.

参考文献

1)土井由利子.日本人の眠りの特徴—疫学研究からわかったこと.こころの科学119:21-25,2005
2)小曽根基裕,他.高齢者の不眠.日老医誌49:267-275,2012
3)宮岡 等:どうする?メンタルな問題—精神症状に対して内科医ができること,medicina 53:1879-2013, 2016
4)厚生労働省:パニック障害・不安障害. https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_panic.html(2022年3月閲覧)
5)朝倉 聡.社交不安障害の現在とこれから.精神誌114:1056-1062,2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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