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文献詳細

雑誌文献

medicina59巻6号

2022年05月発行

文献概要

特集 ジェネラリストの羅針盤—医学部では教わらなかった28のクエスチョン ジェネラリストはここまで診よう!

困ったときに漢方薬を使いたくなるけど,何を処方すればいいの?

著者: 田中博幸1

所属機関: 1曙クリニック

ページ範囲:P.825 - P.830

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Point
◎かぜの漢方治療は,体質や発病後の時期によって薬を使い分けるため,きめ細かく治療効果が高い.
◎慢性胃腸症状には六君子湯(りっくんしとう)と大建中湯(だいけんちゅうとう),疲労倦怠感には補中益気湯(ほちゅうえっきとう)を用いる.
◎漢方特有の概念である腎虚と水毒を解説し,それぞれの代表処方の八味地黄丸(はちみじおうがん)と五苓散(ごれいさん)を紹介した.
◎焦燥,抑うつの代表処方の抑肝散(よくかんさん)や加味逍遙散(かみしょうようさん)により,ベンゾジアゼピン系薬の減量や中止が可能となる場合がある.

参考文献

1)村松慎一:総合診療と漢方.総合診療26:202-204, 2016
2)東亜医学協会(編):アンケート/私の愛用処方ベスト5.漢方の臨床57:1225-1248, 2010
3)田中博幸:診療の引き出しが増える 頻用漢方薬10の処方(ハイブリッド版).日本医事新報社,2020
4)稲木一元:臨床医のための漢方薬概論.南山堂,2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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