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書評
—日本神経学会,日本頭痛学会,日本神経治療学会 監修 頭痛の診療ガイドライン作成委員会 編—頭痛の診療ガイドライン2021
著者: 竹内勤1
所属機関: 1慶應義塾大学
ページ範囲:P.873 - P.873
文献購入ページに移動 頭痛の診療ガイドラインは,2002年に『慢性頭痛治療ガイドライン2002』として初版が発刊されて以来,わが国の頭痛診療の標準化に大きな役割を果たしてきた.今回,2013年の改訂版『慢性頭痛の診療ガイドライン2013』から大幅な改訂がなされ,また,タイトルも『頭痛の診療ガイドライン2021』として関連学会が共同監修したもので,まさに頭痛診療を全て網羅した大作である.これを主導した先生方のご努力は大変なものであったと思うが,そのご功績に盛大なる拍手をお送りしたい.
今回のガイドラインは,『Minds診療ガイドライン作成の手引き』2014年版に準拠して作成され,一部のクリニカルクエスチョン(CQ)では患者さんやメディカルスタッフが参加するGRADEシステムが導入された.また,二次性頭痛の項目が新たに加えられ,この数年間で飛躍的な進歩を見せた抗CGRP抗体や抗CGRP受容体抗体などによる最新治療までも触れられている.最新の手法を取り入れ,最新のエビデンスに基づいて,頭痛診療の広範な領域を包含し,ていねいなCQによって構成された,素晴らしい診療ガイドラインである.
今回のガイドラインは,『Minds診療ガイドライン作成の手引き』2014年版に準拠して作成され,一部のクリニカルクエスチョン(CQ)では患者さんやメディカルスタッフが参加するGRADEシステムが導入された.また,二次性頭痛の項目が新たに加えられ,この数年間で飛躍的な進歩を見せた抗CGRP抗体や抗CGRP受容体抗体などによる最新治療までも触れられている.最新の手法を取り入れ,最新のエビデンスに基づいて,頭痛診療の広範な領域を包含し,ていねいなCQによって構成された,素晴らしい診療ガイドラインである.
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