medicina59巻6号

2022年05月発行

特集 ジェネラリストの羅針盤—医学部では教わらなかった28のクエスチョン いろいろあります日常診療

災害が起こる前・起こった後に医師ができることは？

著者： 遠矢希¹ 大谷典生¹ 石松伸一²

所属機関： ¹聖路加国際病院救急部 ²聖路加国際病院

ページ範囲：P.897 - P.901

Point
◎災害医療において，一般内科医の需要は大きい．
◎平時から，治療・投薬の中断が危険な患者や，在宅・訪問診療中の患者リストを作成しておく．
◎患者に災害時の対応を指示しておく．
◎災害時に増加する疾患を理解する．
◎長期的なフォローアップと継続的な関わりが重要となる．

参考文献

1）全国保健所長会：緊急医療手帳　http://www.phcd.jp/02/kenkyu/sonota/html/SG_NB_2005.html（2020年2月閲覧）

2）奥村 徹，井口清太郎：災害医療支援と内科医の関わり．日内会誌99：1109-1110, 2010

3）根本聡子：アクションカード在宅医療支援編．日内会誌105：2458-2462, 2016

4）井口清太郎：アクションカード避難所編改訂—東日本大震災の教訓を受けて．日内会誌105：2259-2262, 2016

5）阿南英明：アクションカード病院・診療所編．日内会誌105：2063-2066, 2016

6）大沼麻実，他：災害時の不安対応と心理的応急処置PFA（サイコロジカル・ファーストエイド）．日内会誌106：130-132, 2017

7）小野沢滋：在宅医療患者への対応．日内会誌101：3287-3293, 2012

8）賀来満夫：東日本大震災から学ぶ内科疾患—特徴，対応，予防；5）感染症．日内会誌103：572-580, 2014

9）山内広平：東日本大震災から学ぶ内科疾患—特徴，対応，予防；2）呼吸器疾患．日内会誌103：551-556, 2014

10）下川宏明：東日本大震災から学ぶ内科疾患—特徴，対応，予防；1）東日本大震災と循環器疾患．日内会誌103：545-550, 2014

11）飯島克則：東日本大震災から学ぶ内科疾患—特徴，対応，予防；3）消化器疾患．日内会誌103：557-560, 2014